起きていることはすべて正しい・勝間和代著

サブタイトルは、-運を戦略的につかむ勝間式4つの技術ー

著者は今をときめく経済評論家(兼公認会計士)

最初NHKの仕事学の番組で知り、後に著書を書店でみかけ、テレビで見る本人の印象と、著書に対するわたし自身のイメージにギャップがあるところに興味を持って読んでみた。

(著書は開放的で、シンプル。
だが、テレビで見る感じは、慎重で石橋を叩いて進むよう。
インタビュー対象に接しつつ、同時に頭のなかの電算機ーコンピューターではなくーがカチカチと音を立てて、同時進行でさまざまな情報を処理している、という感じ)

ただのインタビュアーではないから、物を考えているように見えるのが当たり前なのに、なぜかとても不思議に思う。

わたしのなかの評論家。の範疇をはみ出している。

情報処理の仕方が、人と違うのだ。
普通の人は、自分なりの情報の整理棚を持っていて、そのストーリーにはまらないものは
スルーするように制御している。
入れるとしても、ちょっぴりずつだ。
(それはちょうど、みんなの頭の入り口(?)に、見張り役の小人が立っていて、その情報が要か不要か、
新しい情報を受け入れても、主要自分キャラ=プライドーがダメージを受けないか、を常に慎重に検閲しているみたいなのだ。)

しかしこのひとの頭の中には、ダイレクトに入れられるブラックボックスのような仮置きスペースがあり、既存の棚で整理がつかないものは家に持ち帰って内容を再度吟味する。という感じなのである。

しかも彼女はブラックボックスに新しい情報が入るのがうれしくて、
必要があればそれに合う棚を新たに作らなくては、というような真剣さを持つのだ。

新しい情報が自身にとって画期的なものだったとしたら
棚そのものをそっくり変えるだけの用意がある。位の勢いだ。

もしかしたらこのひとは、自分が興味を持って人に接するときに、
最初から「結論」を持つ。ことをしていない人なのかもしれないな。と思った。

マスコミ(といっていいのかどうかわからないが)で働く人の中で、
それが限定された対象であったとしても、「結論」ー別の言い方をすると先入観ーを持たずに接するというのは、かなり珍しいことなのではないだろうか。
自分なりの訓練によって、かなり広く大きい範囲で情報を処理することができ、その取り扱いにすぐれている。ということなのだろうなあ。
別の言い方をすると、アイデンティティがきちんと確立されている。ということなんだろうなあ。
さらに本文中の言葉を使うと、アサーティブな振る舞いが、頭の中でもできている。ということなのだろう。

このアサーティブという概念は、まさに今の私のテーマ。
Assrtive-Having or showing a confident and forceful personality.
自信があり、説得力ある人柄の印象を持っていること、または示すこと。

アサーティブな振る舞いとは、相手も自分も大事にする自己表現の技術。

それは本当に自信を持っている人の謙虚な振る舞いであり、問題が起きたときに情報を包み隠さず共有し、智恵を出し合って共同で問題を解決していこうという発想であるらしい。

本当の意味で相手を大切にする。それがビジネスパートナーでも、プライベートでも。ということなのかもしれないなあ。

成長するたび、失われバージョンアップして更新する性質を持つ私たちのエゴは、
古いバージョンの自分を守るため、いつも汲々としている。

だから、ただの予感程度でも、自分の存在に不利な匂いをかぎつけると、たちどころに臨戦態勢にはいる。
そうするとわたしは過度に防衛的になり、成長のためのチャンスがうまく生かせなかったりーということを長いことしてきた。
しかしそんなことをして、わたしはいったい何を守ってきたのだろうと思うのだ。

全てを明るみに出し、問題をシェアすればよいではないか。

すばらしい。
タイトルもすばらしい。

読み進むうちに↑これが著者が薦める「フォトリーディング」の手法でもあるんだな。ということに思い至った。
著者は本を読む。だけでなく、人に会って何かを吸収しようとするときに、こういう方法を使うのだろう。
このやり方は大変効率がいいと思う。
フレームワークごと、相手を取り込む。

誰かが主張する方法や言葉は、その考え方の枠組みごとでないと使えない場合がほとんどだ。
だからただ好きなところを好きなように摂取するだけでは、役に立たない。

なるほど。

半年以上本が読めない時間が続いていたが、久々に最初から最後までちゃんと本を読んだ。

ビジネスを基盤に置いた精神世界の本、として読む。
精神性をいかに高め、現実世界にそれを生かしていくかということが丁寧に書かれている。

シックスセンス的なものを大事にしたり、原因と結果の法則および引き寄せの法則を多用したり(自分の成長パスに有利なよう考える内容も想定して未来を作ってゆく)大きな目標設定をまず決めておくとか。

人に感謝されることが原動力というのはよくわからないが、でも利他精神とか、より大きな目的のために今を設定してゆくという感覚はとてもすばらしいと想う。

香山リカさんと論争しても、論点が違いすぎて難しいだろうなあ。
未来は作れる。と考える人と、どうしようもなく不幸は在る。と思う人に接点があるようには思われない。
どうしようもないことがあると思うことには、意味があるのか。そこから未来につながる何かが生まれるのか。
ということも、精神が健全なら考えられるけど、香山さんの相手の患者さんにはすぐにはむずかしいだろう。

情報も思いも力だし、持てる力をどう扱うかは本人しだい。
そこはそれぞれが自分で考えるしかない。
by terasumonnmoku | 2010-04-10 03:02 | 読書 | Comments(0)

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