2012年 07月 10日
偲ぶ会
お忙しい中、全国から集まってくださった31名のあたたかい思いに、胸が熱くなります。
生前の夫は、滅茶苦茶に面白い人だっただけに、
会場では思い出の写真とともに、たくさんのびっくりエピソードが披露され、
爆笑の渦が何度も沸き起こりました。
帰って実家の父である、星王子にそう話すと、「ありがたいね。そういう場で笑いが起こるなんて、みなさんがほんとに一生懸命考えて、企画してくださったんだね。」と喜んでくれました。
わたしと夫の付き合いはとても古いので、結構な数の方々が顔見知りであり、なかには夫の犠牲となってわたしのとんでも女優デビューに付き合わされたり(彼はわたしの出るすべての舞台を見に来てくれていたし、なぜか一人では来られない人だったので、おそらく犠牲者は一人や二人ではなかった気が(ToT)/~)、よりによって学生生活の中で最も忙しい時期に、雪まつりの雪像づくりに駆り出された方々もいらして、
「あの時は大変でしたー」的な話もあり
冷や汗がでましたw( ̄o ̄)w
その節は、大変なご迷惑をおかけし、まことに申し訳ありませんでした(泣) m(__)m
父親の死、そのものが受け入れられないとうもろこしはナーバスになり、
その前の週から労災関係の手続きが佳境に入っている私とともに、胃が痛むような状態で会場に行ったのですが
在りし日の夫と、みなさんの思いに包まれて
おかげさまで、しあわせなひとときを過ごすことができました。
「偲ぶ会」で描いてくださった生き生きとした父親像は、とうもろこしの中で新しい力となり、これからの人生を生きていく、大きな支えになってくれることでしょう。
「悲しかったけど、父さんが今にも動き出しそうで、生きているみたいだった。」
と、とうもろこしは、後で感想を述べていました。
写真を見せていただきながら、設計図をひいて、実に楽しげに電気炉を作っていた夫の様子や、何日も眠らずに、夢中になって実験し続けていたこと。
お金がなくて、いつも研究室でごはん(だけ!)食べていたことや、ビーサンならぬ便所サンダルで、飛行機に乗って学会会場に行ってしまったこと。
きれいな実験結果が出たときの、うれしそうなようすを思いだし
涙しました。
かなうことなら、彼の望む環境で、思い切り研究や教育をさせてあげたかった。
なにもできなくて、残念です。
それにしても大切な仲間であった夫の死は、みなさんの中にも、とても重いものを残したに違いないのに、
あんなにすばらしい会を開いていただいて、
そしてその会をとても賑やかなものにしてくださって、ほんとうにありがとうございました。
わたしたち遺族を気遣い、みなさんが思いを込める場に招いてくださったことに、深く感謝しています。
おかげさまで、夫の両親も、とうもろこしも、そしてわたし自身も、少しづつ元気を取り戻してきているようです。
それだけではありません。
みなさんの思いは、生きている私たちだけでなく、亡くなった彼にも届いているはず。
どこかで、あのいつもの、少し照れたような顔で、笑ってくれているような気がしませんか?
照れ隠しに、あの妙に面白い間で、変なことを言っていたりして。
素晴らしい一日を、ほんとうに、ありがとうございました m(__)m