2013年 06月 17日
ジョルジュ・ルース「松島2013ネガ/ポジ」
フランスの著名なアーティスト・ジョルジュ・ルースのアート・プロジェクト
「松島2013 ネガ/ポジ」の映像を拝見し、代表の高田彩さんにお話を伺いました。
震災で被災し、取り壊しが決まった松島のカフェ・ロワンに、
このアート・プロジェクトに参加されたみなさんによって描かれた
大きな青い星。
カフェのほとんどの場所では、
バラバラの青いひろがりでしかないその色が、
ある一点からだけ星に変わるその様子が、
まるで、いまここで、
わたしたちみんながやっていることのよう。
ちぐはぐで、痛々しく、うまくいかない。
そんなことも、こうしてある一点からだけは、
美しい星の像を結んでいるのかも知れない。
そしてゆっくりと、桜の花びらや、
光の陰影をうちに溶かし込んでいるのかも知れない。
ジョルジュ・ルースは日本の俳句が大好きで、
わたしが個人的に大好きな山頭火の句に影響を受けて
この作品を構想した。
ということを彩さんにいただいた記事で読み、
二重にうれしかったです(笑)
ソフィ・カルが「最初のとき・最後のとき」で描いた世界で受けた
どうしても処理できないなにかの
完結した姿をここで見せてもらえたような気持がしたことも
秘かな感動でした(^○^)
写真は先月26日に終わった展示のもようです。
来年3月頃、東京で展示されるようなので、お近くの方はぜひ