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artandlove☆もんもく日記2

責任。

先日、集団的自衛権の行使容認がついに閣議決定された。
確か2か月くらい前かな、この話が出始めた時、わたしはどっと落ち込み
ラッドウィンプス(正確にはみそ汁ず)の「ジェニファー山田さん」を聴いたりして
溜飲を下げていたのだが、
新宿でほんとうにこういうことをする人も出てしまった。

派手な行為は派手に見えるだけで
大勢に大きな影響はない。
決してこういう行為を擁護するわけではないが
孤独で、自分に価値がないと感じるひとが
より大きな何かのために自分の命を使いたいと思う気持ちはわかる。
家族や友人や、守るべき大切なものがなければ
わたし自身が、いかにもそういうことをしそうな人だったから。
(そうは見えないだろうが、たぶん夫も同じタイプだったんだろうと思う)

ジェニファー山田さんを聞いていた時、この気持ちわかるなーというと
息子とうもろこしは、真剣にびびっていた。
「おれはわからないよ」
と言う答えを聞いて、すごく安心した。

「守るべき大切なもの」をつくるのも、
結局は自分なんだけど、追い詰められたり、孤独だったりするとそこが見えなくなる。

問題を抱えると、どうも人間には(というかわたしと夫の場合)
問題を抱えた自分だけがとんでもなく悪いと思うらしく
罪悪感の重さに耐えきれず、他者や背景を攻撃するようになり
そのために(程度の違いはあるが)人を受け入れる余地がなくなってしまう。

社会と言うのはたくさんの要素が絡み合って成り立っているので
起きたことのすべてに自分が責任があるわけではない。
(一部はある)

困難は、ただ解決すべき問題としてそこにあるだけなのに、
自分を責める気持ちがあると
とたんに脳が思考を停止して、うまく働かなくなる。
よって更に状況が悪化するということが起こる。
あのべったりしたものこそが、「汚れ」というやつなんだろうなあ。
逆説的だが、それはその件に関しての、自分の分の責任を認めることでようやくクリアになる。

6月は一つそういうことがあり
わたしはまたすこし楽になった。

それは夫の自死についての自分の責任を認める。
ということで、認めてしまえば終わってゆくことなのに
その最中は先が見えず、ほんとうにきつかった。

(このブログでは「寂滅を楽しみと為す」ーを書いていたのがそのころにあたる。
今度、福島で開催される自死遺族のパネル展に夫の写真を出すことになり
そのために、遺族として、夫への手紙を書けと言う指令が下ったのだ。
死ぬかと思った。わたしのへたくそな字で書かれた手紙も、たぶん一緒に展示される予定。
あれほど字をきれいにしろと本人に言われていたのに、誤字を書き直す気力もなく出してしまった。
そういうものを出すのがどういうことなのかもわからないし、
感じたことをさらけ出すのは恐いような気もするが
誰に何を言われても、自分の未熟さゆえに彼を救えなかったという事実を
わたしは受け入れて生きていくしかないので、しょうがない。)

そこが認められない間
わたしは自分を責め、夫を責め、人を責め、社会を責め、ありとあらゆるものを
ぼんやりと責めていて、すごく苦しかったんだと思う。

自分に正直である。というのは結構大変。

なんにせよ、いつもわたしのモードの盛り上がりはみんなより少し早いので
ひとつ問題がクリアになったことで周りの見え方が変化した。
結果、集団的自衛権についての捉え方も、変わってしまった。
あのデモの群衆が、とんでもなくきれいに見える。 
壁紙にしたいくらいだと思って、なんどもなんどもいろんな写真をチェックした。

みんなで変化している感じと、
それを認識できるようになった自分自身の感覚の変化が
ありがたくうれしい。
わたしたちが見る世界は、自分自身の投影にすぎない。
一人が変化することで、確実に世界は変わってゆく。
by terasumonnmoku | 2014-07-02 12:13 | Comments(0)

スピリチュアルアーティスト/セラピスト/時々社会活動 前過労死等防止対策推進委員。勝手に自死防止活動推進中。スピリチュアルとリアルをアートで融合し、人の繋がりの力で新しい世界の創造を目指しています。

by terasumonnmoku