精神科医泉谷閑示先生の講演会に行ってきました!

グリーフケア研究会主催の精神科医泉谷閑示先生の、
「精神科医療者のための自死未遂者対応研修会」
に行ってきました。

もちろんわたしは精神医療者ではないし、
泉谷先生に対しても全く知識がなかったのですが、
頂いたフライヤーに掲載された泉谷先生の経歴の
「大学時代に音楽理論や、作曲法の個人教授を受ける。
エコールドノルマル音楽院に留学。」
の部分に猛烈に惹かれてしまったのです。

精神科医かつ、かなり専門的な音楽教育を受けた人。
妄想が膨らみます。
どんなひとだろう?
クラッシク音楽をこよなく愛したナチス高官みたいだったらどうしよう?

行ってみるとそんなことは全然なく、
お話のほとんどが、「真理」の話で、びっくり(ノ゚ο゚)ノ オオォォォ-

曰くフロイトの時代は、快楽<への意志>の時代。
アドラーの時代は、権力<への意志>の時代。
でも快楽も権力も、獲得してしまうと、生きる意味を再び喪失してしまう。
<への意志>というのは単なるベクトルで、
なにに、というより、この「ベクトル」そのもの、
常に何かに向かっていくということが大事。
そういう意味で<なにか>の部分に入るのは、
<美・真理・愛>のような
無限なるもの、であることが望ましい。
                                

また、2000年までは、機能不全な親子関係に起因する
ボーダー(境界性人格障害など)な人々の、
どちらかというと「熱い自死未遂者」が多かった。

2000年以降は、「生きる意味の喪失」というような
「冷たい自死未遂者」が増えている。
生きる意味がわからない人⇒なにがしたいかわからない。
なにがしたくないかもわからない。
それは、頭と心と体が、バラバラに機能しているから。

泉谷先生によると、心と体はいつも調和がとれていて、
矛盾がないのだそうです。ここはwant,like,快と不快を「判断する」場所。
頭は逆で、must,shouldなど、計算、比較、未来予測などを担当する。

「判断」は、頭ではなく心がするもの。という部分が
おもしろかった。
だから頭と心の連絡が途絶えてしまうと、自分が何を望み
どうしたいのかが全然わからなくなる。

そもそもはエデンの園で、アダムとイブが善悪の知恵の実を食べてしまったところから
この矛盾は発生していて、二元論に全ての根源がある。
この時から人間は、矛盾を内包するハイブリッドな存在になった。

よって、心(体)と頭の間にある蓋をあけ、
偽の自己を破壊し、本当に感じているその人の気持ちに
アクセスすることができれば、
そのひとは自分で自分の問題を解決できるようになり
生きる意味を問わずとも、さもない日常に喜びを見出し
生きていくことができるようになる。

葛藤があり、それを認識している
というのはどちらかというとまだ健全な状態なのだ。
というところがとても印象的でした( ^ω^ )

肝心の音楽が独特の治療法に与えた影響について質問すると
薬に頼らないので、精神療法のほとんどが会話によって行われる。
そのコミュニケーションのベースに
音楽がある。とのこと。
感情の盛り上がりに沿って、心を動かしていくのだそうです。
究極だわ(;`Д´)<

お昼をはさんで5時間の講義があっという間でした。
あまりに面白かったので、先生の著書
<「普通がいい」という病>を読むことにしました。
楽しみ<<<<








by terasumonnmoku | 2015-01-25 22:37 | 精神科医療 | Comments(0)

生きる意味が見つからないなら、自分で創って育てちゃおう!というブログです。やっていることはさまざまですが、常に生きることに向かっています。

by terasumonnmoku