14.オーケストラ

オーケストラ  2009年・仏 ラディユ・ミヘイレアニュ監督・脚本  
アレクセイ・グシュコブ主演

天才指揮者として名を馳せたアンドレイは、
共産主義政府のユダヤ人排斥運動に従わなかった過度で、
楽団を追われ、失意の日々を送っていた。
そんな彼がある日一計を思いつき、
偽ボリショイ・オーケストラとして
かつての仲間たちを寄せ集め、フランス公演を決行する。

全編軽妙なコメディ。最後の演奏シーンが感動的で
それだけでも見る価値がある。
登場人物に人生があって、ふつうにみても、めちゃくちゃおもしろい。

ミヘイレアニュ監督は、ルーマニア系ユダヤ人で、
自身チャウシェスク大統領の独裁政権を逃れ、祖国ルーマニアから
亡命している。(ルーマニアでは1989年に革命が起こり
大統領は処刑された)

わたしはこの映画を見るのは二回目なのだが
最初に見たときは、最後の演奏の重さがよくわからなかったし
今回見た時ほど大きな感動もなかった。
それはたぶん、自分がアレクセイのような苦難を克服した経験を
もたなかったからなんだと思う。

苦難にあうと、ほとんどの人の人生の時計が、途中で止まってしまう。
その時計が動き出すかどうかは、その後の人生で、
本人がどの程度苦難に向き合えるかにかかっている。
そういう意味で、彼らの中断された30年という歳月は、
別に誇張でもなんでもなく、実によくある現実だ。

苦しみや悲しみを抱えたまま生きてもいいし
コンチェルトを再び演奏してもいい。
重要なのは、みんなで、生きていくこと。
コンチェルトって、イタリア語ではそもそも
「意志を合わせること」という意味だそう。
そこに向かってゆくラストは、みごとでした。



☆全然関係ないけど、大好きな紀里谷 和明監督の新作「ラストナイツ」の予告編が出た!

http://news.aol.jp/2015/02/17/lastknights/

夫が好きだった、名優モーガン・フリーマンさんも出ている。
秋になったら、見に行こう!( ^ω^ )



by terasumonnmoku | 2015-02-18 21:07 | 映画 | Comments(0)

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