空の色に似てる。

マグリットの空が好きです。

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とうもろこしが生まれ、
慣れない土地での
赤ん坊とのふたりっきりの暮らしを送っていた頃、
(夫は常に大変忙しい人だったので!)

狭い公務員宿舎の壁に水色の模造紙を貼り
ちぎった脱脂綿を貼り付けて
家中に、巨大なマグリット風の空を作っていました。

子供は可愛いし、大好きなんだけど
きっと息苦しかったんだろうなあ。

その空は自分以外の誰の共感も呼ばず
実の母にすら呆れられていましたが

後にアメリカに引っ越して
なにもない素敵な家を、同じように模造紙でデコレートした時には
辛口の母にも大好評でした。

土台がいいと、才能の光り方も違うようです(笑)

昔々「空の色に似てる」という内田善美さんの
詩のような漫画を読んで
空が好きになりました。

空にたくさんの青がある。ということも
雪の降る空をみつめていると
気が狂いそうになるということも
その漫画で初めて知りました。

雪が落ちてくる空には、
「無限」に近いものがある。

今にして思うと、わたしは「無限」が怖かったのです。
その悠久とも、無限とも言える時間の中で、
ひとひらの雪片に過ぎない自分でいることが
ほんとうに怖かった。

だからこそ「空」が好きでした。
空には境目がない。

いまのところ、空の楽しみ方で一番うまくできたのは、
とうもろこしが小さかった頃
大きな窓から、
からだじゅうで「夕暮れ」を見ていた時間でした。

幼稚園の子供達と
だんだん暗くなってゆく空気と、揺れるろうそくの炎と、
徐々に色を変えていく空を、ずっと眺めていた。

日頃うるさいこどもたちが、神聖に見えました。
あれって、かなりアートだったなあ!

昨年、9月に友人4人で開催した「空の作品展」。
今年もまた秋に開くことになりました。
撮る人ごとに、別の空がある。
それはその人自身のように透き通り、
感情を映し出します。

今回は人数も増え、バージョンアップしそうです。
またいろんな表情の空が見られるのが、本当に楽しみ☆彡

わたしだけがなぜか写真ではなく絵なんですけど(笑)
絵がまざると、それぞれの写真も生きるので
それはそれでいいみたい。

少しずつ、また空の絵を描いていこう( ^ω^ )
これから、どんな空に会えるのだろう。
違う空に会うたびに、自分も深くなります。









Commented by desire_san at 2015-06-21 12:45
こんにちは。
私も、『マグリット』展を見てきましたので、ご丁寧なご説明、ご感想を感慨深く読ませていただきました。
人間とって「空」はいろいろな思い出があり、イメージを持っていますね。マグリットの絵は奥が深くて飽きない、
いろいろ機知に富んでいるところが魅力ですね。

私のマグリットの芸術について感じたところを書いてみました。呼んで見て頂きご意見やご感想などコメントいただければ幸いです

Commented by terasumonnmoku at 2015-06-21 16:56
desire-san さま コメントありがとうございます。さっそく拝見させていただきました。マグリットに限らずシュールレアリスム絵画は、見ていて自分がすっきりするので好きなのですが、それを別の言い方をすると「既成概念からの開放」になるんだなあ、と感慨深く読みました。芸術は人を自由にするものなので、よく考えるとあたりまえですよね。特にシュールレアリスム絵画は、見る人が努力してもわからないものはわからない。ように特に意図して描かれた絵画なのではないかと思います。以前ブルトンの詩を読んであまりのわけのわからさに立ちくらみしそうになったことがありますが、シュールレアリストたちはある意味姑息だけどそのようにして、なにか形而上学的なものを形にしようと頑張ってきた人たちなのではないかと思いました。desire-san さまの本格的な美術ブログに、驚きました。マグリットについてただ好きとしか書いていないわたしのブログにお立ち寄り下さり、ありがとうございました!
by terasumonnmoku | 2015-04-15 21:10 | アート | Comments(2)

宇宙真理哲学講師、らくがきすと、即興ピアニストぷらす社会活動家(過労自死遺族当事者)働くことから世界を変えるをモットーに、さまざまな活動をしています。合言葉はREBORN.大事なのは、生きることだ!


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