2015年 07月 06日
しあわせ~天に合わせる。
で、録画した100分de名著の、荘子の回とかを延々流しています。
朝から荘子でお弁当作り( ̄∇ ̄*)ゞ
広々とした一日(笑)
解説の玄侑宗久さんによると、「しあわせ」って
奈良時代に出来た言葉で、もともとは「為合せ」と書いたのだそうです。
「為」は~する。という動詞。
この言葉の主語は「天」で、「為合」は運命というようなニュアンスを持ち
天が要求することに合わせることを、そもそもは「しあわせ」といったのだそうです。
それが室町時代になって「仕合せ」となり、主語が人に変わっていった。
人に合わせる。と、天に合わせるでは
だいぶ感覚が違いますね。
荘子は徹底的に受身の素晴らしさを語った人で、
「不測に立ちて無為に遊ぶ」という有名な言葉を残しています。
先のことはわからない。わからないまま、未来を憂うことなく、「気」という直感的なものを大切にし
それをたよりにして、どんな変化が起こってもそれを運命として受け入れ、今に没頭することを大切にしている。
おもしろかったのが「道」の考え方で、
老子にとって、無為自然だった道が、
荘子にとっては、自らは静かでありながら触れ合うことで相手を活発にする「渾沌こんとん」である。という。
道はありとあらゆるもの(し尿にも、おけらにも)にあり、それはわたしたちの五感を通して心や物になり
すでに「わたし」に染まった五感をクリアにすることで
それらいわゆる「現象」は神に至る。ゆえに万物斉同(皆同じ)である。
ということを語りました。
紀元前369年の戦国時代。
いまよりもっと、人が生きるのが困難だった時代。
でも人間は、結局あんまり進歩していない。
荘子から現代に至るよりも、
これから先の100年の変化の方が
きっとずっと大きいんだろうな。
そういえば、師匠の大津先生に出会った頃
「珠ちゃん。宇宙の意志に従って、全体と調和しながら、自由自在に生きるんだよ」
と何度も何度も、口を酸っぱくして言われました(笑)
本当の自由は、自分勝手という意味じゃない。
宇宙の意志に従って、新しい調和を作っていくことを、自由というんだ。
(よっぽど危なっかしかったのです・笑)
これ、天に合わせる「為合わせ」に似ている。
そして、宇宙の意志に従っていると、たしかに幸せを感じられる。
自分と家族、そしてひとりでも多くの人とよろこびをわかちあうこと。
読む本がどっさりたまっているので、いつになるかわからないけど
今度ちゃんと、「荘子」も読んでみよう♪゜・*:.。. .。.:*・♪