ピケティに関するいくつかのやりとり。

7月14日付の「ブラック企業から総ブラック化する社会へ」の記事に際し、
http://artandlove.exblog.jp/d2015-07-14/
以下のようなコメントのやりとりがありました。
どうやら、なにか有益な部分があったようなので、
ここに転記します。

コメントくださった方は、大学の先生。
ちなみにわたしはもちろん経済に(というかなんについてもそうですが)
特に専門的な知識はなく、
ベストセラーであるピケティの「21世紀の資本」も、
かいつまんで読んだだけで、通しでは読めていません。
以下の知識は、大変軽薄な
白熱教室からの受け売りですが、引用した部分は、「21世紀の資本」の「おわりに」の部分に
記載があります。

ここまで調べてはいなかったでしょうが
夫が生きていたら、たぶん、コメントを下さった方と同じようなことを言ったのではないかと思います。
なので、ある程度恵まれた知的階層のみなさまには同様の意見の方が
多いのではないでしょうか。

いろいろな人と話をしていて思うのは
その方の置かれた境遇によって
驚く程社会の見方が変わってくる。
ということです。

けれども、過労死はどの階層においても、あまねく同じように起こっていて、
どこか一箇所だけにひずみがきているわけではありません。
そういうのを考えるたびに、わたしは切なくなります。

結局、今後経済成長があるか、ないかで完全に意見が分かれてしまい
結論が微妙になりました。
その点を含め、わたし的には大変興味深かったです( ^ω^ )

以下本文。○がわたしの答えです。

●一番に考えてほしいのはピケティも言っていた「老人から若者への富の移動」ですね。
アベノミクスは金の"流れ"を生み出して、それが庶民まで回ってくるかどうかってのは
そろそろかな微妙かなというところではありますが、少なくとも「成長を諦めるデフレ社会」で待っていたのは、
「現金の価値が将来的に増加していく富裕老人有利な社会」でしたし。

○もんもく
富の移動に際し、ピケティが言っていたのは、国による市場経済への介入ではなく、
資本に対する年次累進税を導入するということだったと思います。
だからといってデフレがいいというわけではありませんが、アベノミクスは危険すぎる。

● 他にも資産課税の強化などを言っていましたが、いずれにせよ『老人から若者への富の移動』ですよね。
で、ピケティもアベノミクスを否定していたわけではないですし、
不況時の大規模金融緩和は日本に限らずFRBもECBもやってる『マクロ経済的に極めてスタンダードな政策』ですし。

http://toyokeizai.net/articles/-/60156

  もんもく注)FRB:連邦準備制度  ECB:欧州中央銀行


○もんもく
新興国でない限り、経済成長による格差是正は難しい。
ということは言っていたと思います。実際、過労死していく人々、労働問題で壊れていく人々を見ていると、
マクロ経済学的にスタンダードであることが意味をなしているようには見えません。
働く人に過重な労働を担わせることで、無理やり利潤を上げるのではなく、
経済規模が小さくなっていく中でどう生きていくのか、を考える時代に来ているのではないかと思います。

●経済成長しても即ち格差是正ができるわけではないですが、
経済成長しないと格差是正の原資すら稼げないのが現状で、仕方ないですよね。
現実に打出の小槌は無いし、無い袖は触れない。

別件ですけど、反貧困っていうとどうしても共産党を想起してしまうんですが、
あそこの党費って他と比べてべらぼうに高いんですよね(赤旗購読実質義務+対年収1%の寄付)。
反貧困を唱える人たちが中でめっちゃ階級社会やってるのを知ると、なんかうーんって唸ってしまいます(-ω-)

○もんもく
結局ピケティのデーターを見ると、格差を最も効果的に是正する一番の方法は、大規模な戦争なんですよね。

その辺をまじめに考えると苦しくなるので、そう遠くない未来、ビットコインとか、
中央銀行を通さない経済活動や経済循環が起こり、さかんになっていくのではないかと、
勝手に夢想してます。国がいらなくなるかも( ^ω^ )


共産党宣言を読んだだけの知識で言うと、共産主義の考え方は、階層社会を入れ替えただけのようなので、
それで単純に世の中が良くなっていくとはとても思えません。
が、反貧困に関しては、貧困という現状を目に見えるものにした。
ところが、画期的なのではないかと思っています。

ああ、仰ることは凄くよくわかるような気がします。グラマン銀行のような。
いろいろと新しく教授頂くこともありました。ありがとうございました


○もんもく
グラミン銀行ですね。こちらこそ、戯言にお付き合いくださいまして、ありがとうございました。大変勉強になりました!
 
注)グラミン銀行とは貧困問題解決のため、貧困層に対する低金利の貸し付けを行うバングラディッシュの銀行のことで、ムハマド・ユヌス博士が1983年に創設。ユヌス博士はこの活動で2006年ノーベル賞授賞。徳ちゃんとわたしが関わらせていただいている、被災地女性支援の社団法人スーパーネスンスアカデミックの活動は、ユヌス博士からの正式な認定を受けている。

by terasumonnmoku | 2015-07-15 21:00 | Comments(0)

宇宙真理哲学講師、らくがきすと、即興ピアニストぷらす社会活動家(過労自死遺族当事者)働くことから世界を変えるをモットーに、さまざまな活動をしています。合言葉はREBORN.大事なのは、生きることだ!


by terasumonnmoku