26.嫌われ松子の一生

26.嫌われ松子の一生 中島哲也 監督 中谷美紀 2006.日本 130min

最近、SNSで見つけた
権威ある英国の映画協会が選んだ「21世紀の偉大な日本映画10本」
が気に入っていて、
それを順番に見ていこう、企画の第一弾。
http://cinefil.tokyo/_ct/16869268

権威ある、っていうのはどうでもいいのだけど
偶然見たことがあった二本「バトル・ロワイヤル」と「愛のむきだし」が
個人的にとっても好きで
自分以外にそれを熱烈に好きという人に会ったことがなかったので
うれしかったらしい・笑。

バトル・ロワイヤルについていくら熱く語っても
単に暴力の話としてしか聞いてもらえなかったし
「愛のむきだし」に至っては
わたしが話した人は、誰も知らなかった。
それにしても、牧師のお父さんに、盗撮を犯すことで自分が罪人であることを証明しようとする息子の話が
イギリスで評価されるって、おもしろい(๑'ᴗ'๑)
キリスト教の国で、あの原罪の捉え方は、相当にセンセーショナルだったに違いない。

それはともかく、「嫌われ松子の一生」も、すごい作品だった。
監督があの「下妻物語」を撮ったひとと同一人物、というのが
一層シュール。

教師であった松子はふとしたことから風俗嬢に身を落とし、人を殺して服役する。
愛しては騙され、最後はひとり河川敷で殺された
かわいそうな女の物語。

それがあんまりかわいそうでもなく、
騙されても裏切られても
愛することをやめなかった
無垢な、まるで人のかたちをした神様のよう見える。

人生において一番貴重な、価値あるものは
常に近くにありながら、一番受け取りにくい形をしている。

ということがそこここに示されるのだけど
松子は受け取ることはできなくても
無償の愛というとてつもないものを、ひとに与えることはでき、
しかもどこかで、
それがその相手を、やがて根本から救うであろう事を知っていたようなのだ。

あの底知れない生命力。
どん底でもミュージカル形式で歌を歌い
汚部屋で精神薬を飲み、ぶくぶく太って
周り中に嫌われながらも
再起のチャンスをすかさず掴み、立ち上がろうとする驚くばかりの生命力は
そのへんから来ているんじゃないかと思う。

死後、彼女の人生は
残された甥や恋人を救い、

松子も、
やすらかに別の世界に旅立っていく。

中谷美紀がよかった。
こんなハードな役を無垢に演じるって
すっごく大変だったろうなあ。

むっちゃおもしろいです。
人や自分が、好きになります。

そこらじゅうに、神さまがいるような、ありがたい気持ち。

ただしR指定。残酷で、ハードな人生を送る人向け( ̄ー ̄)






by terasumonnmoku | 2015-09-22 21:39 | 映画 | Comments(0)

宇宙真理哲学講師、らくがきすと、即興ピアニストぷらす社会活動家(過労自死遺族当事者)働くことから世界を変えるをモットーに、さまざまな活動をしています。合言葉はREBORN.大事なのは、生きることだ!


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