叫ぶ男。

朝いかにも眠そうに起きてきた、
息子とうもろこしが、

明け方3時ごろ、近所で怒鳴る男がいて
眠れなかったんだよ〜。

と、目をこすりながら言った。

それがさあ。怒鳴り慣れてる声で、ほんと、迷惑だよ。

聞くと若ものらしい。

「君だって、音楽が無ければ、今頃そうだったでしょ。
音楽に出会えて、ほんとによかった」

「そうなんだよね」

叫ぶ男も、どんなに叫んでも、満足ではないだろう。
ひとに迷惑をかけて、なにかしたような気になっているだけ。

とうもろこしが、音楽に熱中する元になる原動力も、
叫ぶ男の叫び声を形成するエネルギーも、たぶん同じ性質のものだと思うけど、

とうもろこしは音楽をやることで自己肯定感を増し、人間関係が充実してゆき、

叫ぶ男はきっとどこにも行き着かない。

下手をすると行為がどんどんエスカレートしていく可能性が高い。
いろんな活動をしていると、実際そんな例をよく目にする。

誰でもその人だけの才能や、生きる場所がある。
けれど、それは必ずしも、自分の今の価値観や、
頭で考えた判断と、一致するとは限らない。

こんまりさんの片付け術みたいに、
やったときに、細胞がきゅん!と上がるのがそうなんだろうけど、
それってやってみないとわからない。

でも、誰でも情熱はうちにあふれていて、
適正な出口を探していることは間違いなくて、
それを見つけようとしないでいると、
エネルギーは逆流し、精神的に病んでしまったり、
だんだん感覚がなくなったり、ということが起こる。

逆に、ひとから見てどれだけ馬鹿げて見えても、
自分の心からしたいことが少しでもできると、
途端に身体に力がみなぎってきちゃったりもする。

自分を舐めてはいけないし、
頭でっかちに勝手に判断してもいけないし
変な取り扱いをしてもいけない。

「自分」というのは
意識が思っているよりはるかに広大で深いものだから。

もしもいま、あまりにも現実がハードで
やりたいことがわからなければ、
ただ生き延びるだけでも構わない。

ほんのすこしの希望でもいい。
それを大切にすることで、何かが見えてくるかもしれない。

ウクライナ出身の天才ピアニスト ホロビッツは、
今日は散歩の後、あのお菓子を食べよう!
みたいな、小さな喜びを、心底大切にする人だった(^_^)

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ピアノを歌わせると言われた独特の彼の演奏は
一つのフレーズの中に永遠を感じさせる、壮大なロマンがこもっていたけど、
その音の響きを支えていたのが、
小さなお菓子のひとかけらだったりしたことに、わたしはいつも感動する。

日々の小さな生活を楽しむことを、決してなめてはいけない。



by terasumonnmoku | 2015-12-27 21:04 | Comments(0)

宇宙真理哲学講師、らくがきすと、即興ピアニストぷらす社会活動家(過労自死遺族当事者)働くことから世界を変えるをモットーに、さまざまな活動をしています。合言葉はREBORN.大事なのは、生きることだ!


by terasumonnmoku