一月の本(火花、アクティブ・ホープ、はじまりのレーニン)

最近、読んだ本。
中沢新一さんも、この「はじまりのレーニン」も結構評判が悪いようですが、わたしは好きです(^_^)

政治と言うより哲学の話。
ヘーゲルの観念論が、マルクス、レーニンの中で唯物論に進化していく様子にドキドキ💕

資本主義という言葉そのものができたのは、19世紀のイギリスでのことで
この本にも、マルクス主義の源泉のひとつとして、イギリス経済学が挙げられています。

でも、経済活動そのものを生命と同じ「生きて変化するもの」とみなし、考察を進めたのはマルクスが初めてだったらしい。
その基盤にはヘーゲルの観念論があるのですが、ヘーゲルのその思想の源には
1575年に生まれた、ドイツ観念論の父と言われたヤコブ・ベーメの独特なプロテスタント思想に基づく「三位一体論」があります。

それはどういうものかというと、①無限で底なしの父が、あこがれによって結晶化する。
②それが、子である「底」となる。
③その子である底は意志(精霊・またはガイスト)を発生させる。
と、同時に子は無限である父を映し出す鏡となり、意志はよりはっきりとした意志となり、中心ができる。
その中心が心臓であり、ロゴスとなる。

「生命」とは、この父と子と精霊とが、対等の立場で相互陥入を起こす、ダイナミックで動的な運動である。
というもので、これはもうほとんどスピリチュアルな世界なのです・笑。
・精霊は父である神のペルソナを貫いて流れ、また子を通して感覚や愛となって存在の世界に流れ出る。(始まりのレーニン)



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この三位一体の運動をヘーゲルは「普遍ー特殊ー個別」三位一体の相互媒介(互いに影響し合い常に動的である)として概念を捉える、「概念論」として展開しましたが、マルクスはそこから、さらにこの三位一体論を経済活動に持っていきます。
ここから生まれたのがマルクスの「価値形態論」で
どうやら、「商品」のなかで、概念が自己変態と展開を遂げ、ついにたどり着いたところが「貨幣」だと言っているようなのです。
お金って奥深い。そしておもしろすぎます(´;ω;`)

宗教が哲学になり、観念論が唯物論になり、哲学が経済学になっていくさまに、ゾクゾク(๑'ᴗ'๑)

それにしても、仏教もキリスト教も「二元論をどうやって超越するか」というのが永遠のテーマのようです。
わたしたちが学んでいる真理は、ここに魔法のキーワード「多次元」を持ち込み
独自の一元論の世界感を成立させているところが、
すごい。と、改めて思いました。
この魔法ワードによって、「疎外」が愛によって超越される。
ということが起こる。

「多次元」って、わからないひとにはトンデモワードなのでしょうが、
実感としてあるのだから仕方がない。
ちなみに、このような、なんとかだから、なんとかだ。
という証明のつかない論法を
佐藤優さんは確か「トートロジー」と言っていたような・笑。







●二冊目の「アクティブ・ホープ」はsawa's cafe おすすめ本。持続可能な社会を、どう作っていくか。と言う物語。
個人的には、イギリスの医師が、あまりの過重労働に命の危険を感じ、意を決して立ち上がり、
裁判に勝って、見事労働環境の改善を勝ち取ったと言うストーリーに涙。
持続可能である必要があるのは、環境だけでなく、そこで生きる人間も同じです。


●三冊目の「火花」は、友人のおすすめで読みました。
確かにおもしろいです。
そして、内容は書きませんが、ラストがなんとも言えずほろ苦く、よかった。
フェリーニの「道」みたいだと思いました(^_^)


by terasumonnmoku | 2016-01-10 22:42 | 読書 | Comments(0)

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