旧前川研究室とのお別れ。

東北大学のご厚意で、取り壊しの決まった旧前川研究室へ
お別れの挨拶に行ってきました。




ひとりでさくっと行って帰ってくるつもりだったのですが、マテリアル開発系の現在の系長さん、工学部?の施設長さん、事務の方はじめ、夫が最もお世話になった共同研究者だった先生や
現在は助教として活躍中の旧前川研究室の学生さんもいらしてくださり
おかげさまで、にぎやかにお別れをすることができました。

取り壊しが始まったとの連絡を最初に頂いたとき、せめて今月末の彼の命日まで残して欲しいと思ったのです。
それで副総長さんに直接お願いしてみましたが、工事の関係でどうしても叶いませんでした。
残念でしたが、でも、そんな遺族の儚い希望をなんとか聞き届けようと、みなさんが動いてくださったことを、心から感謝しております。

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一部始終を夫の母に報告したところ、
「ありがとう」という
返事をもらい、涙しました。
「本人もおかげさまでと、みなさまにお礼を言っていますね」

みなさまのお力で、かけがえのない機会をいただけましたことを
ほんとうにありがたく思っています。




わたしもスーパーマンではないので
実際のご挨拶に至る過程には様々な葛藤が有りました。
そこに行きたいけど、ほんとうは向き合いたくない。ような、アンビバレント(二律背反)な気持ちを抱えたまま行動すると

例えば百合を中心にお願いしますとおまかせで作ってもらった花束が、ピンクと真っ赤と真オレンジのびっくりな花選びになってしまったり
(躊躇した結果つくりなおしてもらいました)、行こうとする道が運悪く工事中だったり、信号無視して事故る寸前で踏みとどまったり、と、いろいろな事が起こるのですが

無事に終わってよかった(´;ω;`)

それは立ち会ってくださったみなさまも
同じだったのではないでしょうか。


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夫の死後、おそらく最も重い仕事の負担をおかけし、そのために申し訳のなさでいっぱいだった先生に
「学生さんたちが優秀だったからだいじょうぶです。前川先生はひとをのこしたよね」
とおっしゃっていただけたこと。
そして、彼が育てた学生さんたちの中に
彼が生きていることを感じられたことが
ほんとうにうれしかった。

言葉にならない思いもたくさんあるけど
ひとつひとつきっちり終わらせて、未来につなげて行こう。

関わってくださったすべてのみなさまに、心からの感謝を捧げます。

写真は、作り直してもらった花束と、研究室に残っていた夫の備品。
何もない室内に、夫の気配がたくさん残っていました。

それは無念さではなく、研究への「愛」でした。






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by terasumonnmoku | 2016-01-15 18:45 | 過労死 | Comments(0)

宇宙真理哲学講師、らくがきすと、即興ピアニストぷらす社会活動家(過労自死遺族当事者)働くことから世界を変えるをモットーに、さまざまな活動をしています。合言葉はREBORN.大事なのは、生きることだ!


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