感じる脳~情動と感情の脳科学 よみがえるスピノザ

31.感じる脳 ~情動と感情の脳科学 よみがえるスピノザ 
アントニオ・R・ダマシオ(ダイヤモンド社)2005年初版発行


最近、読んだ本(๑'ᴗ'๑)

著者のダマシオさんは
ポルトガル生まれの
神経学者&神経科医で
ハーバードで認知神経学の研究を行った人。

17世紀の異端の哲学者
スピノザの話で始まり

脳がいかに感覚をマッピングして
「心」を作るか。

の話題にうつり

ふたたびスピノザで終わる。

という独創的な構成で

それもそのはず、現代が
~LOOKING FOR SPINOZA~
というのだ!

スピノザは言う。

「人間の心は
人間の体の概念である」

・生来的に有機体は機能の
<より優れた健全性>成就しようと
努力していて
スピノザはそのより優れた健全性が
すなわち喜びであるとしている。

・人間の本性についてこうした
新しい概念を持ったスピノザは
、善と悪、自由と救済という概念を
アフェクトゥスや生命調節と関連付けた。

そして、社会的、個人的行為を律する規範は
人間についてのより深い知識ーわれわれの内なる「神」
または「自然」につながる知識ーによって
形成されるべきであるといった。

キリスト教が隆盛を迎えていた
ヨーロッパで
スピノザの思想は長らく弾圧された。

主著「エチカ」は死後極秘のうちに
フランスで出版され、

後世のゲーテやフロイト、
アインシュタインなどに
巨大な影響を与えたが
その影響はほとんど公に
語られることはなかった。


昨日の師匠大津先生のセミナーで
「皮膚感覚が感情に直結している」
と教えてもらったが

この本にも同じようなことが
かなりめんどくさく
書いてある。

「体性感知領域の活動の変化は
感情の状態と相関関係にある」

ある種の音楽が
皮膚反応をもたらすような情動状態を喚起する
という研究報告があり、

そこで反応する部分は体性感知領域の
島と前帯状回であり、
「苦や、快」を感じる生理学的仕組みとは
別物らしい。

ちなみに、この触感に反応する部分は
同様に

「振動」

にも反応する。


めっちゃ示唆的。

後この本で使われている
「情動」と「感情」の違いについて。

通常使われている
「情動」という言葉には、感情の概念も
ぐっちゃになっていることが多いが、

著者はこの本の中で

「情動は身体という劇場で演じられ、
感情は心という劇場で演じられる」

と書いている。

・情動と感情は、ある連続的な
プロセスに沿って緊密に関係しているが、
情動とその関連反応は
生命史において感情より先に誕生したと思われる。

わたしも、基本チキンなのに
やることが派手なので
突如として、過激な身体反応に見舞われることがある。

恐怖で大腸が別の生き物のように動いたり、
足ががくがく震えたり。
たぶんそれが「情動」だろう。
(そんなに激しいものばかりではなく
ふつうのいい気分、とかもあるんだろうけど)

「感情」はもっと連続的で
情動を種に発展し、
過去の記憶や、ものごとの意味づけと
緊密な関係を持っていくのだと思う。

おもしろいことに、
激しい「情動」そのものは
抑えつけず、
感じることを自分に赦し
それによって自分の行動を制限しさえしなければ

長くは続かず
かつ、一度クリアすれば、なくなる。
同じことでまた恐怖に見舞われることもない。

ただそこで抑えつけたり、
自分の行動を制限するようなことをすると
恐怖の情動は温存され
精神に芳しくない影響を
与えることになる。気がする。

でもこれはできるひととできない人がいる。

というか、できないひとのほうが多い。

(わたしにそれができるのは
別に勇気があるからではなく、
感覚が人と違っているからに過ぎない)

その場合は
別の方法で、情動のエネルギーを発散させる必要がある。

これは純粋に身体的な反応なので
ある程度積極的にからだを動かすことが
効果的に違いない。



「感情」ってなんだろう?
進化の過程で、感情が残ったという事は
「感情」はわたしたち人間にとって
有用なものであるに違いない。

先日話した大学生の男の子が

「僕らの世代は、感じる力が弱い。
だから問題に興味を持ってもらうためには
まず、彼らの感情にどう訴えていくかを
考えて行くことがすごく大切なんだと思う」

という事を言っていた。

感じる力が弱くなっているのは
大学生に限ったことではなく
忙しい日々のなかに自分を失っている
全ての人のテーマなんだと思う。

やっかいなことに
「感じる力」が弱かろうが
原始的な「情動」反応そのものが
なくなったわけではない。
それは知らない間に体に蓄積され、
わたしたちの感情に負荷をかけている。


感じる力が肉体感覚だとしたら
まず、健全な肉体を作ることが
一番先だ。ということを
この本を読んで
改めて考えました( *˘ᵌ˘)♪

どうでもいい結論・
来年は体にいいことをする年にしよう~


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by terasumonnmoku | 2016-12-21 18:43 | 読書 | Comments(0)

真理セラピスト・らくがきすと・即興ピアニスト+社会活動家(過労自死遺族/東北希望の会代表)幼少時より、生と様々な死から多くのことを学んできました。11年のセラピスト経験があり、仕事ではいのちのすばらしさについての、エナジーーワーク的なセッションやワークをしています。頭を現実的に使いながらメルヘンな世界を実現させていきたい。社会問題、スピリチュアルな仕事や宇宙のこと、日常について書いています。


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