読書 23.困っているひと

命がけのエンターテイメント。

これは本当にすごい。


突如難病を発症したビルマ女子。

大学院生女子の、

難病と、社会との格闘の記録。


ハードになりがちな内容なのに、

めちゃくちゃおもしろい。



c0195362_15133263.jpg


当事者にならないとわからないことがこの世界にはたくさんある。



スタンダードからはみ出した人に、

社会はそれほど優しくないし、


人の援助には

常に限界がある。



自分の困難は、

難病であっても

自分で乗り越えなければ

ならないのだ。



さて、同じ状況に陥ったとして、

ここまで達観して

我が身を見つめられるか?


が疑問だが、


逆にそれか出来る人だから、

そうなったとも言えて、



人生というものの奥深さを

しみじみ考えさせられる。




>こんなわたしが生きていけるのだから、

きっとあなたも大丈夫。


と言う一文に

著者のとてつもない大きさと、

深さを感じる。


ビルマ難民支援に走り回った

援助者としての経験が

生きているのだろうか。


「夜と霧」のフランクルが

精神科医だからこそ生き延びた

というのに、近いのかな☆


>でも、絶望はしない。


という著者の一言が

気持ちいいけど


よく考えると、それは

絶望する余裕も

ない。ということを示唆している。

絶望したら、終わり。




著者はすてきだけど


ただ、あまりにも状況が

厳しすぎる。




せめて著者の恋が、

順調に続いていることを

切に祈る。


#本が好き #読書中毒 #読書ノート


23.困っている人 大野更紗(ポプラ社)2011年



by terasumonnmoku | 2017-05-09 21:05 | 読書 | Comments(0)

宇宙真理哲学講師、らくがきすと、即興ピアニストぷらす社会活動家(過労自死遺族当事者)働くことから世界を変えるをモットーに、さまざまな活動をしています。合言葉はREBORN.大事なのは、生きることだ!


by terasumonnmoku