「あたし、小さな枠の中で生きてる。
四角いスイカを製造してる」
と友達のかずぴょんが言いました。
富士山の頂上で
おむすびをみんなで食べて
楽しかった話をして、
いたく感動された
その後に。
「わあ!
それは、人智を超えたおもしろさだね」
なんのために、
あさみちゃんはちゃぶ台を背負って
登山するのか。
なんのためにるいるいは、
首の長いひらひら袖の
スワンのコスプレをして、
更に自分を疲れさせるのか。
登山になぜ、
ギターと太鼓を持っていくのか。
合理性のかけらもない行動の中に
ロマンと、愛と、喜びがある。
富士山頂は寒く、ダウンの下に服4枚重ねでも震え、風は強く、高山病で頭も痛く、ようやく写してもらった写真は顔色が悪く、のっぺりしていて、
けど、その瞬間、わたしたちはとんでもなく盛り上がっていた。
多分時間が経てば、具合が悪かったことも、寒かったことも、きっと忘れて
ただ、とほうもない素晴らしい体験、
だけが残る。
お母さんが陣痛を忘れて、たびたび妊娠する。みたいなことになるんじゃないかな。
「いやあ、人智を超えてるよ」
かずぴょんは何度も繰り返します。
今日の天使のひでたろうさんの絵本を楽しむ会のテーマは、ひでたろうさんのガンサバイブ五周年おめでとうと、仲間のお誕生日と、
「人智を超えてる」
でした。
いや、
看護師さんとして働くまっとうな身銭を切って、演劇ワークショップを主催するかずぴょんのほうが、よほど人智を超えてると思うけど、
そうは言っても本人には届かないので、
自分のやってることの価値は
みんなあんまりわからないんだね(^_^)
きっとあなたが簡単にやってることの中に、
大勢のひとの光がある。
自分に見えないだけで、
ないわけじゃないんだ。
それを見つけるために、
まず、自分の可能性を認めることから、
はじめよう。
きっと、新しい世界の扉の鍵は
手の中にある。