映画13.Ryuichi Sakamoto CODA 坂本龍一ドキュメンタリー

震災以降の坂本の音楽表現の変化を描くため
5年にわたって取材を続けた
ドキュメンタリー作品。

津波に飲み込まれたピアノを鳴らし、
原発再稼働反対のデモに参加し、
福島原発のそばで防護服で佇み、

陸前高田の避難所で
寒さを気遣いながら

かつて話題になりすぎて
人前で演奏するのを本気で嫌がっていた
「戦メリ」を
真剣な面持ちで弾く坂本を見て

涙が止まらない。



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坂本龍一は高校の頃からのわたしの先生で、
ドゥールズもガタリも柄谷行人も
南方熊楠も民俗学も
みんな坂本に教わった。

環境問題に興味を持ったきっかけも
そこから。

知的で、破滅的で、
情緒過多を嫌う感じが好きで、
熱心にメデイアをチェックしては
一生懸命後をついて歩いた。

この映画には、わたしの熱狂した
その後の彼のことが語られていて

あの「ラストエンペラー」の音楽が
一週間で作られたとか、
シェルタリングスカイのイントロを
30分で作り直したとかを聞くと

世界の第一線で活躍するって
なんて大変なんだろうと思う。


時が流れて2014年坂本は癌になり
仕事のペースも落ちた。
それでも地球や、生命を慈しむように
世界の各地で嬉しそうに
「音を採取する」姿を見ると

変わらぬ姿にドキドキする(^ ^)

南極で流れる水、
枯葉を踏みしめる音
そこに楽しそうに音楽をのせていく。

音楽は少しずつ変化して
自然を内包する。
津波ピアノの優しい音の狂い方とか
ちょっとした物音の
思いがけない響きとか。

タルコフスキーの
惑星ソラリスの映像が何度も出てきて
そこの雨の音が
すごくよかったり。

創造することの無邪気な喜びがそこにある。
世界を毎日、新しく発見していくように。


911があって、温暖化があって震災があって
福島があって、音楽がある。

この先の世界が
どうであろうと
わたしたちにできることは、
この生命の連なりを
ただ続けていくこと。

できればすこしずつ輝きを増し
感動しながら。



日常の先、今いる場所
毎日のさもない時間の堆積の中から
変化は起こっていく。


できればもうすこし、彼の音楽を聴いていたい。

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雨の音

13.Ryuichi Sakamoto:CODA
坂本龍一の音楽と思索の旅を捉えたドキュメンタリー
スティーブン・ノムラ・シブル監督 2017日本・アメリカ 102MIN 仙台フォーラム




by terasumonnmoku | 2017-12-08 22:27 | 映画 | Comments(0)

真理セラピスト・らくがきすと・即興ピアニスト+社会活動家(過労自死遺族/東北希望の会代表)幼少時より、生と様々な死から多くのことを学んできました。11年のセラピスト経験があり、仕事ではいのちのすばらしさについての、エナジーーワーク的なセッションやワークをしています。頭を現実的に使いながらメルヘンな世界を実現させていきたい。社会問題、スピリチュアルな仕事や宇宙のこと、日常について書いています。


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