小池博史ブリッジプロジェクト の最新作
❝シルク・ドゥ・ソレイユ❞でクラウン(道化師)を演じ世界中を沸かせたフィリップ・エマール。
インドを代表する若手女優ムーンムーン・シンをはじめ、オペラ歌手、ダンサー、俳優など国を越えて様々なバックグラウンドを持つ総勢 13 名の出演者が集結する舞台。
時は2030 年。
紛争や迫害などで住んでいた地域を追われ、世界を漂流する登場人物たちの群像劇。
舞台の感想を強いて言葉にすると
「世界の終わりが、好きになった」
10代の頃から、世界の終わりの
ことばかり考えていた。
だからとっても暗かったのに、
この舞台を観て、その状況が
わたしの中でひどく滑稽で、
おかしいものに変ってしまった。
そのおかしみを
「絶望の中の希望」と言ってもいい。
が、実際そんなに
かっこいいものでもない。
小池氏が語るように
「人間が生きるってそもそも滑稽なこと」
という、それだけのことかも。
スローモーションが
きれいで切ない。
タルコフスキーのソラリスみたいでもあるし、
嬉々として環境を破壊し
好き勝手に消費生活を楽しむ
ばかな人間たちの寓意にも見える。
公演の終わりのバックステージツアーで
仙台の友、
かずぴよんに、ばったり!
この方おらずして
今日の観劇はなかったと言えるほど
小池作品に惚れ込んでいるかずぴよん。
今日も夜勤明け。
明日明後日と、
同じ作品を全部で4回見るそうで!
おもしろい人だと思ったら
ほんとにおかしいかずぴょん。
うーん。好きかも♡
2人で盛り上がった後、
この舞台を見て
ものすごくすっきりした!
と、感想を言うと
逆の人もいるんだよ。とのことだった。
このところ日常に刺激がありすぎて
自分が何をどう感じているのか
すでにわからないゾーンを、生きている。
だからこそ、舞台で人が混沌を
おかしまじめ懸命に生きている姿に
わたしはカタルシスを感じる。
逆に日常をきっちり
コントロールできてきている
あるいはコントロールしようとする人には
破壊的な刺激が来るのかもしれない。
という仮説を立ててみた・笑
破壊されるのも、いいものだ。
混沌、大事。
破壊なくして、創造なし。
最後に演出、脚本、振付の小池博史さんに
ツーショットを撮っていただきました!
すばらしい舞台を、ほんとうに
ありがとうごさいました😊
「2030世界漂流」は2月12日まで。
吉祥寺シアター
たまに壊されたい人に、
絶賛おすすめです!
チケット予約フォーム
公式HP