カテゴリ:映画( 32 )

18.風立ちぬ

風立ちぬ 2013・ジブリ  宮崎駿 監督 声)庵野秀明・瀧本美織  126min

宮崎駿監督の、引退作。もともと宮崎駿監督の漫画が原作だったらしい。
堀辰雄と、零戦を作った堀越二郎へのオマージュ。 

空や、関東大震災のうねる大地の描写がすごかった。
美しかったし、獰猛なほどの生命の力を感じた。

妻の菜穂子さんについて、理想的すぎる、とか都合がいいとか
こんなひとはいない。などいろんな書かれ方をしていたけど
わたしは自分が二郎的な、
すべてを投げ打って夢の実現に突き進み、
妻である自分のためにはなんにもしなさそうなひとが結構好きなので、
(しかし、こういう夫と一緒に暮らすのはホントに大変・笑)
これはこれでありだと思う( ^_ゝ^)

戦闘機好きで、戦争が嫌いな宮崎監督の
これは自己の矛盾に対する「回答」の映画だそう。

二郎少年の時から、夢の中に現れては二郎を導く
カプローニ伯爵。
(かつてイタリアにあった飛行機メーカーの創業者。ここで出した
カプロニCA309という飛行機はGHIBLIジブリの異名を持つ。)

伯爵に、夢の中で戦禍の果ての世界の終りのような風景を魅せられたあとで

「ピラミッドのある世界と
ピラミッドのない世界、君はどちらを選ぶ?」
と聞かれ
次郎は、ピラミッドのある世界を選ぶ。

自分の作った戦闘機のせいで世界が終わっても
飛行機を作り続ける。
矛盾といえば矛盾だし、欺瞞といえば欺瞞。

でも、選択を迫られたら、わたしもやっぱりピラミッドのある世界を選ぶ。
なぜなら、そのほうが「おもしろい」から。

夢って、ただロマンチックなだけでなく
時に劇薬になる。
でも、生物としての本能や限界を超えて
ロマンに生きるようなことがあっても、
それはそれでいいんじゃないだろうか。

結核で死にそうな妻の前でタバコを吸ったり
戦闘機という戦争の道具にうっとりしたり。
そういう愚かな純粋さを庵野さんの硬質な声と
美しい映像が支えている。
たぶんそんなふうに、それぞれに矛盾をいっぱい抱えて
二郎だけでなく、わたしたちは、生きている。



by terasumonnmoku | 2015-03-07 21:03 | 映画 | Comments(0)

17.ルーシー

ルーシー  2014年・仏  リュック・ベッソン監督 
      スカーレット・ヨハンソン、モーガン・フリーマン  89min

全体の機能の10パーセントしか使われていない脳が、100パーセント起動したら
ほぼ神に近い超能力者になる。という映画。

これ、結構ほんとの話だと思うんだけど
とんでも映画扱いされてる。

主人公のルーシーはある日韓国マフィアに捕まって
体内に「異常に新陳代謝を更新する新型麻薬」を埋め込まれる。
それが、腹を殴られた拍子に体内に漏れ、ルーシーは徐々に超人に変身する。

映画の中では、20パーセント起動で他者の思念があやつれるようになり、
30パーセントで、物質に干渉できるようになり
と、その超人ぶりも段階を踏んでいるのだが、
20パーセントで他者の思念をあやつれるように、
それはなるだろう。

脳の使える領域が増えるということは
単に、脳の中を流れる電気信号が早くなるだけでなくて
そこに連動して自分の体全体の細胞や、
共鳴する他者の細胞、
だけでなく、やがては世界を構成するありとあらゆる要素と
交信や会話ができるようになることなんだろうとわたしも思う。

ただ、映画と違うのは
人間的感情の喪失と引換にそのような事が起こるのではなくて
幸福感の拡大とともに起こるはずなので
あんなに平板で、不幸そうには見えないはず。

でも確かに、映画同様、今の人間の肉体の仕様で脳を100パーセント起動すると
肉体を維持することは難しいに違いない。
脳の機能や情報は、肉体から感覚刺激のフィードバックを受けて、常に書き換えられているけど
100パーセント起動した脳に対応するだけのフィードバックを
肉体が返せるような気がしない。
肉体以上の「からだ」が必要になってきて
それはもう、目に見えないものになるはず。

なぜそんな自らの能力を持て余すような「脳」をわたしたちが持っているのか
ほんとうに不思議。
この脳を使うために、人間はおそらく十分に進化しない
ネオテニーの形で生まれてきた。
当然生き物としては、
かなりなリスクがあるわけで、あえてそうなったからには
なんらかのメリットがあったはず。

わたしたちがこれから向かう旅の道々には、
もしかしてびっくりするような秘密が隠されているのかもね!




by terasumonnmoku | 2015-03-03 21:00 | 映画 | Comments(0)

16.グレートデイズ

グレートデイズ ー夢に挑んだ父と子ー 
2013年 仏 ニルス・タベルニエ監督・脚本  90MIN 

タベルニエ監督の名前になんだか覚えがあると思ったら
「田舎の日曜日」で有名な、ベルトラン・タベルニエ監督の息子さんでした。
田舎の日曜日も、いい映画だったなあ。。

これは、車椅子生活を送る少年と、頑固で不器用な父親が、
ハンディキャップを乗り越えてトライアスロンに挑戦し、
親子として真正面から向き合っていく姿を描いたドラマ。
大変ベタな設定に、わたしは超大感動してしまい、
全90分中、72分は泣きながら見ました。
(そもそも、父と息子ものに異常に弱い)

息子のジュリアンが、意志と意欲に満ち溢れ
目が生き生きとしている。ほんとにいい。
レビューを見ると、このジュリアンをどう捉えるかで
この映画の評価が分かれるみたい。

彼をわがままに思う人もいるようで、
そういうひとはたぶん、無償の愛を持つことのよろこびと強さを
経験したことがないに違いない。
お父さんは、自分のためには頑張れない。
でも、可愛い息子のためにはがんばるのだ。

その可愛い息子の笑顔の為に頑張ることが
結果的に父自身を救っていく(ノ゚ο゚)ノ ~

誰かの子供でいるより、誰かの親でいるほうが、
ずっとよろこびが大きい。
だから、状況が許せば、これからのみんなにもぜひ、
こどもを育てる、
という体験をして欲しいなあと思う。

しかもこれは実話で、その事を知ってさらに感動。
リアル親子の映像がここ↓
http://labaq.com/archives/51303029.html

ジュリアンの笑顔が輝いている。
この笑顔を見るためなら、
お父さんはトライアスロンだってやっちゃうよ( ^ω^ )

by terasumonnmoku | 2015-02-27 21:00 | 映画 | Comments(0)

おいしいコーヒーの真実  2006年 英米 マーク・フランシス監督 78MIN

大好きで毎日飲んでいるコーヒーが
どこで作られ、どのようにして
目の前にあるのか、考えたことがなかった。

あるとき、仙台の珈琲店「ほの香」
の店長さんに
コーヒー農家さんが厳しい状況にあり
自分は、珈琲店を経営する中で
農家さんと直接取引をして
みんなが生きていけるような経済の循環を作りたい
と思って仕事をしている。
と、いうような話を伺ったことがあった。
http://honokacoffee.com/SHOP/list.php?Search=%E3%82%AE%E3%83%95%E3%83%88
その時はじめて、コーヒーが極めて不公正な
取引の果てに自分の目の前にある。
ということに、うっすら気がついた。

ただ市場規模や、問題の所在があまりに大きく
どのように貿易の不均衡がつくられているかが、
自分的に今ひとつピンと来なかった。
今回のこの映画はわかりやすい。
    ↓
エチオピアでコーヒー生産農家の地位向上のために活動する
タデッセ・メスケラさんに焦点を当て、
世界経済・貿易の不均衡と搾取の実態をレポートしたもの。(wiki)

1989年に国際コーヒー協定が破綻したために
コーヒーの価格は大幅に落ち込み
コーヒーの輸出に頼っていたアフリカ諸国は
貧困にあえぐようになった。
エチオピアでは、毎年700万の人が
緊急食糧支援を受けており、援助がないと生きられない
状況が続いている。

この映画の中で、一杯330円のコーヒーのうち
生産者に渡る金額は約3円。
売上の中のわずか1パーセントに過ぎない儲けが
たとえばあと、もう1パーセント増えれば
それは現在アフリカ全体に先進国が行っている
緊急食糧援助の5倍の収入になる。

という最後のクレジットを読んで
なるほど。こういうことを
昔の人は<搾取>と呼んだのか。
と、はじめてしみじみ腑に落ちた。
(しかし現在ではコーヒーの相場は若干は落ち着いているらしい)

それにしても、先進国って(今や日本もそうなのだと思うが)
ほんとうにえげつないことをするなあ!
とは思ったけど、フェアトレードにすればアフリカの飢餓が解決する。
という単純な問題でもないらしい。

なんだかいろいろ難しそうだ。
でもできることといえば、積極的にフェアトレードの製品や
ほの香のような店で買う、
ということくらいしか思いつかないので
とりあえずそれはやろうと思った☆彡






by terasumonnmoku | 2015-02-23 21:09 | 映画 | Comments(0)

14.オーケストラ

オーケストラ  2009年・仏 ラディユ・ミヘイレアニュ監督・脚本  
アレクセイ・グシュコブ主演

天才指揮者として名を馳せたアンドレイは、
共産主義政府のユダヤ人排斥運動に従わなかった過度で、
楽団を追われ、失意の日々を送っていた。
そんな彼がある日一計を思いつき、
偽ボリショイ・オーケストラとして
かつての仲間たちを寄せ集め、フランス公演を決行する。

全編軽妙なコメディ。最後の演奏シーンが感動的で
それだけでも見る価値がある。
登場人物に人生があって、ふつうにみても、めちゃくちゃおもしろい。

ミヘイレアニュ監督は、ルーマニア系ユダヤ人で、
自身チャウシェスク大統領の独裁政権を逃れ、祖国ルーマニアから
亡命している。(ルーマニアでは1989年に革命が起こり
大統領は処刑された)

わたしはこの映画を見るのは二回目なのだが
最初に見たときは、最後の演奏の重さがよくわからなかったし
今回見た時ほど大きな感動もなかった。
それはたぶん、自分がアレクセイのような苦難を克服した経験を
もたなかったからなんだと思う。

苦難にあうと、ほとんどの人の人生の時計が、途中で止まってしまう。
その時計が動き出すかどうかは、その後の人生で、
本人がどの程度苦難に向き合えるかにかかっている。
そういう意味で、彼らの中断された30年という歳月は、
別に誇張でもなんでもなく、実によくある現実だ。

苦しみや悲しみを抱えたまま生きてもいいし
コンチェルトを再び演奏してもいい。
重要なのは、みんなで、生きていくこと。
コンチェルトって、イタリア語ではそもそも
「意志を合わせること」という意味だそう。
そこに向かってゆくラストは、みごとでした。



☆全然関係ないけど、大好きな紀里谷 和明監督の新作「ラストナイツ」の予告編が出た!

http://news.aol.jp/2015/02/17/lastknights/

夫が好きだった、名優モーガン・フリーマンさんも出ている。
秋になったら、見に行こう!( ^ω^ )



by terasumonnmoku | 2015-02-18 21:07 | 映画 | Comments(0)

13.最強の二人

最強の二人  2011年仏・エリック・トレダノ、オリヴィエ・ナカシュ 監督・脚本 112min

頚椎損傷で首から下が麻痺した大富豪と、
スラム街出身のドリスという黒人青年の介護人の友情の話。
ノンフィクションで、実話ではドリスは黒人ではなく、マグレブ人。
原題の直訳は「禁忌」。
障害によるタブーを指しているのだともうけど、
この「禁忌」が、「最強のふたり」になっちゃう邦題が
すごくいい。

それにしても、フランス映画は2011年になっても、
映画の中できっちりタバコを吸わせるんだなあ、
と、ちょっと感動してしまった。
ドリスがスラム出身という設定だから
そうなのかもしれないけど。

障がいがあると、障がいにばかり目がいって
その人の人間性にアクセスすること、
心からのコミュニケーションを、
難しくしてしまう時がある。
よくわかっているはずなのに、寄り添おうとした途端、
大事なものを忘れてしまったりするので、始末に悪い。

ドリスが、フィリップの障がいをそのまま受け入れ、
でも障がいがもたらすコンプレックスや、
そのためにフィリップがまわりから受ける理不尽な扱いを
自分も我慢せず、本人にも我慢させず
フィリップに人生を謳歌して欲しいと願い
うざいほど、動いてしまうところに、感動した。
ブラックジョークも、人生の楽しみ方も容赦ない。
それはたぶん、ドリス自身が差別される側の人間だからだ。

深刻になりがちなテーマなのに
最初から最後まで笑えて、
覚えていたい素敵なシーンが、たくさんあった。
これが実話なところが、たまらない。
きっとなんども見たくなる
そんな映画でした( ^ω^ )











by terasumonnmoku | 2015-02-13 21:07 | 映画 | Comments(0)

チョコレート・ドーナツ  トラビス・ファイン監督 2012年米 97min

ゲイのカップルが、育児放棄されたダウン症の子供を引き取り
家族として育てる話。
ルディ役のアラン・カミングが滅茶苦茶いい。
プライドが高く、愛情豊かで、ゲイに対する差別にもひるまず
何もできない自分を不当に貶めることなく、
麻薬中毒の母親に疎んじられ、
誰にも望まれないマルコを力いっぱい愛し守ろうとする。
(アランさんは実生活でもゲイの権利の向上のために活動している人らしい)

息子役のマルコもたまらない。
どれだけ自分の部屋が嬉しかったんだろう。
どれだけ、温かい家庭を喜んでいたんだろうと
見ているだけで思いが伝わって来る。

家族って、愛ってなんだろう?としみじみ考えてしまうような話。

これは1979年に実際にカルフォルニアで起きた実話だそうだが
その前年には、ゲイであることを公言して公職
にはじめてついたハーヴェイ・ミルク市議が、
暗殺されるという事件が起こっている。

わたしがカルフォルニアに住んでいた2000年には、まだ同性婚は合法化されておらず
市民向けに、20項目はくだらない事細かな住民アンケートが配られていた。
ゲイの結婚についてどう思いますか?
同性婚でどちらかが亡くなった場合の遺産は、どのように相続されるべきだと思いますか?
などなど。かなり突っ込んだ内容だった。

2000年当時さえゲイのカップルはそこいら中にいたのに、
合法化されるまで、そこから8年。
この映画の実話が書かれた当時は、厳しい時代だったのだろう。

すごく皮肉なのは
ゲイのカップルとマルコの親子は、
この映画に出てくる、ほかのどの家族より幸せそうだったということだ。
愛があれば性別なんて、そんなに大きな問題じゃないと
同じ問題を持っていなければ思えるけど
当事者はそうじゃない。

だからこそ、ルディとポールの毅然とした姿と真の愛情が
まぶしい。

こんなふうに泣きながら生きてきた人がたくさんいて
いま、アメリカでは続々と同性婚が認められている。
もう35州まで拡大しているそうだ(2014年現在)

こういう流れを見ていると、人権って当然のように与えられるものではなく
自ら認め、要求することで、社会に確立してゆくものなんだ。
ということを強く感じる。
その過程で、たくさんのルディやポールたちが、
社会によって否定された自らの尊厳をとりかえしていく。
わたしたちみんながもとからそうであるように、
誇り高い、人としての喜びと幸せを、堂々と表していく。

感動します。音楽も良くて、超おすすめ。見てね~。

by terasumonnmoku | 2015-02-10 21:00 | 映画 | Comments(0)

映画「ガイヤシンフォニー」の7番を見てきました。
http://www.gaiasymphony.com/symphony/

何故か七番だけ2回も見ていて
見れば見るほど、好きになります。
なかに出てくる、環境教育家の高野さんも、サイクリストのレモンさんも、
医学博士のアンドルーー・ワイルさんも
(数学者ではなく、「癒す心なおす力」を書いたほうです)
むっちゃいい顔!!

イヌイットの古老のことば「人として必要なことは、自然が全部教えてくれる」

アンドルーー・ワイル博士の
「medicine」薬ーの語源は、「meditation」瞑想、と同義で、
もともとは、法則とか秩序を示す言葉からきていた。
それがいつのまにか、薬剤を指すようになり、同時に古来から伝わる知恵は失われ、
病を大量の薬でなおすという近代医療の考え方に変化した。薬では病は治らない。」

「幸福とは、外側からやってくるものではなく
私たちの内側で起こる、心の作用だ。
わたしたちのこの幸福を作る力が、病を癒す。」
という部分に、

じーーーーーーーーーーーーーーん。

今回は「生態系コンソーシアム シンポジウム」というイベントの一環で
映画の上映に先立って、NPO森は海の恋人の副代表畠山さんと、
宮城大学の風見先生の対談がありました。

普段は漁業者として働く畠山さんが
震災時津波から船を守るために沖に船を出し、
津波に飲まれ、海に飛び込み泳いで陸地にたどり着き、
九死に一生を得た。というお話などを伺いました。

自宅も流され、ご家族も亡くなられた畠山さんの

「しょうがないんですよね。
それが海ってもんですから。
だからここからどうしていくかを考えないと」

という淡々とした、

でもきちんと、内容の詰まった言葉を
わたしは両手で押しいただくようにして
帰ってきました。

(「ここからどうしていくか」には、
9メートルぐらいの建設予定の防潮堤を、
畠山さんの集落では作らない。
津波に侵襲された海岸線にできた、干潟を残す努力などなど
が含まれるそうです。)

畠山さんのことば

「しょうがないんですよね」

のような、音の響きを聞いたのは、初めてでした。
心地よくて、何度でも聞いていたい。
そこから伝わるのは、自然に対する畏敬の念と、謙虚さです。

体で体験した人の言葉は、すごい。
次に向かってゆく階段みたいな力があります。。
大きくて、美しい、あきらめ。

もうそろそろ上映が始まる8番には、
畠山さんも登場し、その辺の話をするらしい。
いつか見る8番が、超楽しみです(#^.^#)








by terasumonnmoku | 2015-02-07 21:00 | 映画 | Comments(0)

9.かぐや姫の物語  (2013年スタジオジブリ・高畑勲 監督)

ラフな感じの作画なのに
みずみずしさを感じるのはなぜなんだろう?

かぐや姫は、罪を償うために地球に送られたそうだが
月より、地球のほうがずっと楽しく、魅力的に描かれていた。

この映画の中には、独房的な苦しみや閉塞感のなかからら
あおぎ見るような光が、鮮やかに切り取られている

そういうのが昔は多かった気がするが、
独房の窓じゃなくても、もういいんじゃないか、とも思う。

そんなに制限をかけて、がんばらなくても
わたしがわたしでいて、あなたがあなたでいれば、
それだけでじゅうぶん。

10.TOKYO TRIBE (2014年日本・園子 温 監督 116分)

人気コミック「TOKYO TRIBE 2」を園子監督が実写化。
東京都内の各エリアを占拠する
ストリートギャング同士の抗争の行方を、全編ラップミュージカル?で描いている。
レビューも見たけど、ものすごく評判が悪い(笑)
そして、ものすごく下品(笑)

TRIBEとは、種族、とか、部族とかいう意味で、その部族同士の抗争は、
まるで中東の争いのよう。

抗争を続ける、無邪気な若者たちのTRIBEに
潤沢な資金力と、なんらかの政治的?宗教的背景を持った
大人な(だけど最もイカレタ)ひとたちが全面攻撃を仕掛ける。

それまではバラバラに戦っていた各地区のTRIBEたちは、
部族存亡の危機を迎え結束するが、
獰猛なグループではなく、なぜか <LOVE & PEACE> を信奉する、練馬!のリーダーが
彼らを統率して、危機に立ち向かう。

これはまさに、「お花畑が世界を救う」物語なのだ。

その、血で血を洗う抗争の中で、唯一の人間ドラマっぽい憎しみが
最も笑えるようなチープな理由だっていうところが、たまらない。
人の争いの理由なんて、所詮そんなものなのかも知れない。

世の中の評判は悪そうですが、カルト&B級ムービー好きにはたまらない( ^ω^ )
見終わったあとで元気いっぱい。

    

by terasumonnmoku | 2015-02-05 21:20 | 映画 | Comments(0)

・去年、ドリプラで「魔女の宅急便」を例にして
事業計画とマーケティングプランについて説明した
とてもわかりやすい本をもらった。

それから何度も借りては見ることなく返却していたたDVDを、
今回、ついに、見終わった!(ぱんぱかぱーん\(^^@)/)
借りても、見る心の余裕がなかったのだ!

魔女のキキは13歳で独立して、魔女修行に出かける。
ひとりでパン屋さんに間借りして、宅急便屋さんとして身を立てるのだが
その過程にいろんな事が起こる。
これをみていると、事業ってほんとに簡単そうだな!と思う。
やりはじめちゃったら、きっとそうなんだろうな( ^ω^ )
(魔女の宅急便。1989・東映)

・幸せのレシピ(2007年・米豪・スコット・ヒックス監督)は、
ドイツ映画「マーサの幸せレシピ」のハリウッドリメイク版なのだそう。

ルールに縛られた、キャサリン・ゼダ・ジョーンズ演じるがちがちの敏腕シェフ
が、姉の急逝で一人残された姪を育てることになり四苦八苦しているところに
更に人生を楽しむイタリア人シェフと恋をしてHAPPYになっていく話。

お母さんを亡くしたばかりの娘さんが
お母さんの出てくるDVDを見るだろうか。とか
ツッコミどころもたくさんあったけど、
キャサリン・ゼダ・ジョーンズが「解凍」されてゆくさまが
何とも言えずチャーミングでよかった。
このキャラクターがドイツ人だったら、
きっともっとすさまじいがちがちぶりだと思うので、
ドイツ版もぜひ見てみたい(笑)

そういえば、
http://business.nikkeibp.co.jp/article/life/20150129/276879/?P=1
「お花畑は沈黙すべきか」↑
という記事を読んで、やっぱり
お花畑は世界を救うんだ。
と改めて思ったんだけど
この「幸せのレシピ」なんかはもろに
お花畑が、ハードボイルドを駆逐?する王道的なストーリー。
そもそも人間は、本質的にこういうのが好きなんだと思う。

ただ、これまでの歴史は、武器弾薬を先に獲得したか、
あるいは先に病原菌に免疫をつけたほうが、そうでない平和な相手を
支配し、搾取し、ひどい目に合わせてきた。

もうそろそろ繰り返された歴史に終わりを告げよう。
ほんとに好きなわけじゃないんだから。


by terasumonnmoku | 2015-01-30 21:35 | 映画 | Comments(0)

生きる意味が見つからないなら、自分で創って育てちゃおう!というブログです。やっていることはさまざまですが、常に生きることに向かっています。

by terasumonnmoku