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カテゴリ:読書( 33 )

1.コンビニ人間 村田沙耶香
(1.5の感想)

2.ホーキング宇宙と人間を語る スティーヴン・ホーキング(エクスナレッジ)
(2.3.4の感想)

3.若者よ。マルクスを読もう 内田樹・石川康宏(角川ソフィア文庫)

4.マルクス その可能性の中心 柄谷行人(講談社学術文庫)

5.心の壁の壊し方 永松茂久

6.エッセンシャル思考 グレッグ・マキューン(かんき出版)

かさこ塾かさこさんの絶賛おすすめ本。「最小の時間で成果を最大にする」ためには、どんどんNOを言い、やることを絞っていく必要があるという事が書いてある。そしてNOを言うために、自分にとって「重要なのはなにか」を知らなければいけない。

7.「また会いたい」と思われる人の38のルール 吉原珠央(幻冬舎)

基本的な対人関係のマナーが書かれている本。コーチ、セラピスト、ヒーラーなどを目指し、かつ社会的な対人関係のキャリアを十分に積んでいない人にお勧め。何をしたら人に対して失礼に当たるか、当たり前の礼儀やマナーを徹底することがどれほど人を心地よくさせるか、という事が丁寧に書かれている。勉強熱心なのに、意外とこのスキルを持っていない人が多い。学習さえすれば誰でも身につけられ、自分も人も快適にすることができるHOW TO。ぜひ身につけておきたい。

8.見てる、知ってる、考えてる  中島芭旺(サンマーク出版)


9.エチカ(上)スピノザ(岩波文庫)

先日師匠の大津先生に「感情は(魂への)ナビゲーターの役割をするんだよ」という事を教わったのだけど、ほぼそれと同じようなことが延々と書いてあった。この本を読んで本当に驚いたのは、わたしたちは感情を、からだの快・不快という感覚で感じている。ということ。それはほぼ、生存本能に依拠するということ。考えてみれば当たり前のことだろうに、目からウロコ。なんで今まで気づかなかったのだろう。詳しくは下巻のほうの感想でまた書こうと思うけれども、この「エチカ」によってわたしのなかの「からだ」の概念は、大幅に変化した。


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スピノザとかマルクスは、世界の見方が変わる、衝撃的な本。本来読書ってそういうものだ。歴史に翻弄される人間で終わるか、歴史を動かそうとする人間として生きるかが、問われるくらいの力を持ったもの。難しい本を読むコツは、多少わからなくても気にせず、がんがん読み進めるにつきる。全然わからなくても、気絶しながら読んでも、読んでいるうちに何かが見えてくる。こういうのを読んでいると原語じゃないとだめだとか、難しい解釈を垂れる人が必ずいるけど、わたしたちはただの一般人で、学者ではないので、そんなことは気にしなくても全然かまわない。一度しかない人生。誰かの言ったことじゃなく、自分の目で社会を見、自分の価値観で判断し、自分の行動を選んでいきたい。それで何も変わらなくても、なにかをしようとしたことは、きっとどこかに残るはずで、古典は、そう思った人たちが後世のわたしたちに残してくれた遺言でもあるのだ。

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by terasumonnmoku | 2017-02-20 21:04 | 読書 | Comments(0)

13.ダーリンは71歳

漫画ですが、あまりにおもしろかったのでシェア!



13.ダーリンは71歳  西原理恵子(小学館)2017.2月


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めちゃくちゃ下品で露悪的。

でも、ほろっと甘く、「人生」を感じる。

以前からツイッターで高須クリニックの
高須院長をフォローしていて

謎の暴走老人ぶりを
堪能していたのだけど、

これを読んですっかりファンになってしまいました!
(暴走老人系ではほかにも、
黒柳徹子さんのインスタをいつも楽しみにしています♪)



アル中で散々自分たち親子を苦しめた
西原さんのもと夫の余命が
わずかだと知った時

夫のためでなく、西原さん自身のために
離婚した彼を再び受け入れ、
人として死なせてあげなさい。

と、当時は西原さんの一ファンだった
高須医院長が彼女に勧めた話。

そして、

元夫と和解し、アル中患者ではなく
彼を家族の一員として亡くなるまで看取り


何年もたった後でなお、


アル中の夫にマックスに苦しめられた記憶が
フラッシュバックすると同時に

どうしてあの時
彼を殺せなかったんだろう
という気持ちがこみ上げ、

激しく苦しむ西原さんに対する


高須院長のフォローがもう最高で、ぐっとくる。


これは惚れるだろう。

ひとは矛盾する生き物で、
頭でわかっていても
どうしようもない時がある。

終わった問題に対しても。



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それにしても今日は、


<宮城県自死遺族支援連絡会>
(県や藍の会、いのちの電話などが参加の
自死遺族支援のためのネットワーク)
の会議で、

ちょうど、重度のアル中の人が

発作のように飲みまくり
垂れ流し状態で家の中で暴れ、
家族にも手が付けられなくなっている時に


受け入れてくれる場所がない。

なぜなら、病院に連れていくと、
「酒を抜いてからこい」
と追い返されるから。

とにかく家族がもたないので


本人がマックスの時に
見てもらえる場所が必要だ

という話をみんなでしていたところだったので

臨場感が半端なかった。


この漫画はほんとに赤裸々だけど
救われる人が
たくさんいるに違いない。

ほんと。しょうがないことって
あるからね。

どんな感情があったとしても
困難な状況の中で
西原さんは元ご主人を見送り
家族を守った。
大事なのはそこだけなんだと思う。


二人のなれそめはこちら



by terasumonnmoku | 2017-02-15 23:03 | 読書 | Comments(0)

10.そして生活は続く


ミュージシャンで俳優、
星野源さんの

ファーストエッセイ集。

「そして生活は続く」



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たびたび吹き出しちゃうので、
外で読まないことをオススメします(^-^)

激しく下ネタが混じることを除けば、

かの大ヒットドラマ
「逃げ恥」で星野さんが演じたキャラクター
「ひらまささん」にもかぶる、めんどくささで、

そこがまた、魅力の一つに
なっています。


くだらないのに深遠。

だってほら
「生活」って
一番大切なのに
一番大切にするのが
難しい部分ではないですか。



中のエピソードとしては、
著者星野さんのお母さん、
「美人のようこさん」
が最高にチャーミングでラブでした💛

息子とうもろこしが小学生のうちに
これを読んで、
もっと子どもで遊びたかった!

排水口に吸い込まれる~!
と脅して
こどもに助けてもらいたかったし、

タケヤサオダケ星の王女様にも
なってみたかった!

注*ようこさんは集団生活になじめず
家に帰るたびに暗い顔をしていた
幼き日の星野源を笑かすためにわざと
こういうことをしていたのであって、
決してただふざけていただけではありません。

でも心配するんじゃなくて
笑わそうとするっていうのが
何とも言えず、いいよね~ଘ(੭´ ꒫`)੭

全国の子育て中のお母さんたち!


本書の「美人のようこさん」のように、
自分史上最強の母のオリジナルを
極めるのだ!

と言われているような
心強いエールをもらいました(๑'ᴗ'๑)

こういう軽い文章って
書くの大変だったろうなー!




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by terasumonnmoku | 2017-02-07 21:35 | 読書 | Comments(0)

10歳の男の子、
ばお君の書いた自己啓発本が気になったので、
読んで見ました(^-^)

いじめで学校に行けなくなり、
別の生き方を模索する過程で、
この本の出版を思い立ち、
自らSNSで
出版社の方に売り込んだそう!


困難がひとを育てるって、
ほんとだなって思う。

・悩みってその人の宝物で、
その人から奪っちゃいけないと思うんです。
現実って、その人に必要だから起こっていることだから。

・先に信頼する。

・「怖い」ということは、
やりたくないことではない。

・ 羨ましいは尊敬にも変わるし、妬みにも変わる。尊敬したらその人が自分の予告編になるし、自分のものになる。

などなど。
燦めくような言葉の数々が並んでいます。

これだけわけがわかっていて
わけのわからない大人に「教育」
されるのは
さぞ、つらかったことでしょう。

つぎなるばお君たちのために、
すばらしい、この感性を活かしたまま、
大人になることを望みます。


不登校を「選択」と言うには
今の日本の状況はまだ貧しすぎるから
恵まれた成長のための環境が
ばお君にあるように。

学校で学ぶ期間が終わってからが人生の本番で
子どもたちはその時までに、

基本的な人間関係のやり方と
社会適応の仕方など
生きるためのすべを身につけていないと
いけない。


だからいつかばお君が、
「幸福論」を書いた
フランスの哲学者アランのような
素敵な先生や、
明日を夢見る仲間たちに
出会えたらいいな。



10年後のばお君の作品を
ぜひ読んでみたいと思いました!



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8.見てる、知ってる、考えてる  中島芭旺(サンマーク出版)

by terasumonnmoku | 2017-01-24 23:18 | 読書 | Comments(0)

今日読んだ自己啓発本(๑'ᴗ'๑)


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このひとは
斎藤一人さんのお弟子さんらしいです。

とってもわかりやすい。
そしてセンスがいい。

なぜひとは変わりにくいのか。
ということが、丁寧に書いてあります。
自分のセルフイメージの作った
「コンフォートゾーン」(居心地よい場所)
から出るのが怖い。

だから、不幸な生い立ちの人は
「しあわせ」が見えてくると
逃げ出したくなる。
なぜならば幸福な状況は
「自分が不幸」というセルフイメージに
そぐわないから。

だめんず好きなひとが
せっかく分かれても
次々にだめな男の人に引っかかっちゃったり

親から虐待されて育った子が
長じてもなかなか親元を
離れられなかったりするのを
わたしも見てきました。

こういう仕組みなのね。

セルフイメージは変えられるので
まず肯定的な言葉を使って変えていくこと。
そして、前述の幸福が怖い子の例では
とにかく「しあわせ」な状況に
少しずつ馴れていくことが
大事と書いてありました。

徐々に慣れていくと
いつかそれが当たり前になる。

アファメーションを使い
潜在意識にも顕在意識にも
同時に働きかけよう(๑'ᴗ'๑)


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こちらは芥川賞受賞作
村田沙耶香さんの書いた
「コンビニ人間」

彼女の描く「普通の世界の住人」
がなにげに不気味おもしろくて

それ以来コンビニを見るたびに
「コンビニ人間」を思い出しています・笑。


すでにいくつもの賞を獲り
実績のある小説家にもかかわらず
週三回実際にコンビニでバイトしながら書いた。
というエピソードも楽しい♡
(クレージー沙耶香と呼ばれているらしい。
どの辺がクレージーなのか知りたい)

自閉症の人の見る世界のようでもあります。
特に主人公がコンビニを辞め
世界が意味を失ったシーンが
まるで自閉症の子が
パニック発作を起こしているみたいだった。


下の「四月になれば彼女は」は
売れっ子映画プロデューサー
川村元気さんの書いた作品。
華々しい世界の真ん中にいる人なのに、
地味で懐かしい匂いがする。
そこが気に入っています。

なぜか70年代っぽい・笑。
2016年でも2000年でも、90年でも、
80年でもない。70年代。

学生運動がしゅるしゅると収まっちゃって
どうしようもない虚無感に
支配されはじめた頃。

このひとは30代なはずなのに、なぜ?
そこがすごくおかしい。

日本の昔の歌謡曲の影響を
色濃く受けた宇多田ヒカルが
新譜を出すと
いきなりヒットチャート
第一位になっちゃったりするのと
同じようなものだろうか?




by terasumonnmoku | 2017-01-17 18:45 | 読書 | Comments(0)

臓器提供のために育てられた
クローンの子どもたちを美しく描いた


カズオ・イシグロさんの


「わたしを離さないで」という小説が
とても好きです。




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これはイギリスで映画になり

日本でもドラマ化されました。


タイトル「わたしを離さないで」

Never Let Me Goに



フランクルの「夜と霧」で、
捕らえられたユダヤ人が


死を予感しながら収容所の壁に刻んだ



「それでもわたしは人間だ」


と言う文言に共通するものを感じ

(うろ覚えですが)


このタイトルには、どんな状況下でも

最後の瞬間まで

わたしはわたしとして生きていく。

という非常な決意や祈りのようなものが

込められている。


それは

<個別者として自己の存在を自覚的に問いつつ

存在する人間の主体的なあり方>

=実存(大辞林)


といってもいいのではないか。

思っていました。思い入れたっぷりに!


なので、日本のドラマの主人公たちが、

自分の執着する相手と別れるたびに
このタイトル


「わたしを離さないで~」


といちいち叫ぶシーンを立て続けに見て、

大きな違和感を感じたのです。


違うだろう~!




もしかしたら、日本には
「実存」と言う概念が
ないのかもしれませんね。


人は誰かとの、あるいはどこかとの、
関係性によってしか、存在しない。



だから人間関係の失敗が
ものすごく大きくて、
関係性の失敗と同時に
自分自身の存在まで危うくなる、
ようなことが、起きるのかも。



と、いうようなことを考えました。


もちろん、わたしたちは

「自分が何によって立つのか」を

自分の意思で決めることができます。



臓器移植のために培養された

クローンの子どもでも、

ナチスにとらえられ

死を待つユダヤ人でも


尊厳を持って自分の人生を生き

誇り高く

死んで行くことはできる。


「ひととして」

素晴らしい存在として。

光輝く一つの高貴な生命として。


彼らにおいてすらそうなのですから

そこまでの極限状態におかれてはいない

わたしたちにそれができないはずなない。


自分を素晴らしく価値あるものと認め

輝きを感じ、あらわしていく。

そんなふうにして

わたしたちは未来を

変えていく(๑'ᴗ'๑)





以下のリンクは参考で

敬愛する熊沢誠先生の書かれた

映画版、ドラマ版のレビューです。




ちなみに、過労死問題に興味のあるかたは

熊沢先生の「働きすぎに斃れて」をぜひ読んでみてね。

過労死問題が

単に研究の対象というだけでなく

生きた人間の骨太で重厚な人間ドラマになっています。

まるでドストエフスキーの小説のよう。


あと、カズオ・イシグロさんの「日の名残り」

も純文学好きな方にはお勧め!


イギリスの貴族の家に働く執事の物語で

こちらは谷崎潤一郎の「細雪」のような

静謐な秩序と美の世界に浸ることができます。

映画も素晴らしいよ~ଘ(੭´ ꒫`)੭


by terasumonnmoku | 2017-01-13 22:14 | 読書 | Comments(0)

自分を変える読書。

大掃除気分が盛り上がらない?

ので、
せっせとマルクスを読んでます(^-^)


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例年、この時期はお正月の準備で
おおわらわだったことを思うと
夢のよう・笑。

本を読み、勉強してるだけで終わる1日。
これって理想的です。

来年も、こんなペースで暮らしたいな。

大好きな読書の面での2016年は、
まるごとマルクスの年でした。
資本論の1巻目を、4ヶ月かけて読み、
サルでもわかる系や、東大生が読む系のマルクス本も読み、

力尽きてまた元気を貯め、

年末には
出版された時から
ずっと読みたかった

「マルクス その可能性の中心」

をついに読了。
満足過ぎる。
ふるふるふる( ̄▽ ̄)

きっと誰も興味はないと思うけど!
全然気にせず中身について書いちゃうと、

柄谷行人さんは、ここで資本論を
ソシュールが記号論で言語を扱ったように扱い、
読み解いている。

商品に、あるように見える内面的な価値が
実は存在しないということ。
そこにあるのは「関係性」だけであり、
意味作用は空間に生まれるに過ぎないこと。

資本論の課題は、
貨幣形態によって隠蔽された根源的な差異を見出すことと、またいかにしてそれが隠蔽されるのかを解明することだ。
という、著者の玉ねぎの皮をむくような解説を読みながら、一年が終わっていくのは
ほんとうに楽しい♡

そして自分が今、なぜ、マルクスを読んでいるのかも、そこからまた、どこに向かおうとしているのかも

本人にはわかっていないのですが、
これがこの先必要な装備であって、
理解できようができまいが、
せっせと「学習」するしかない。

ということを、
わたしは知っているのです(^-^)

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そして
これは同じく年末のお供本の一冊。
ホーキング大先生(^-^)

最近スピの世界で大流行りな量子力学ですが、周り中研究者という環境から、
トンデモ系が恥ずかしい・笑。

自分が変なことを言うのはいいけど、
人の変な発言を引用するのは嫌なので、
できるところまでせっせと勉強します。

まだ途中だけど、
「ひも理論」とここで量子物理学とようやく繋がって
ほっとしてるところ(^-^)

何といっても量子物理学の中で一番ロマンチックなのは
「物体の位置や経路、さらには過去や未来が正確には決められない」
ところ。

粒子はスタートからゴール地点を飛んでいる
あるきまった時間に、決まった場所にいることがない。

これを物理学者のファインマンは、粒子は
スタートからゴールまでのあらゆる経路も取りうる。
と解釈しました。

粒子は、すべての経路を同時に取りえる。
互いに干渉しあいながら。

過去が決まっていないという事は
現在を観測することによって過去が変わる。
という事を意味するのだそうです。

めっちゃどきどきする。

量子物理学的には

宇宙では

時間は未来から過去へ流れる。

なんちゃんて。

(実際に記述してあったのは
「歴史がわたしたちを作るのではなく、私たちの観測によって
私たちが歴史を創っているのです」
ということでしたが!)

こってりしたマルクスと、
爽やかなホーキング博士って、とても素敵な取り合わせで
わたしのように妙ちきりんな趣味の人には
おすすめです☆
(そんな人がいたら会ってみたい☆)

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31.マルクス その可能性の中心
32.若者よ マルクスを読もう
33.ホーキング、宇宙と人間を語る

by terasumonnmoku | 2016-12-30 16:28 | 読書 | Comments(0)

31.感じる脳 ~情動と感情の脳科学 よみがえるスピノザ 
アントニオ・R・ダマシオ(ダイヤモンド社)2005年初版発行


最近、読んだ本(๑'ᴗ'๑)

著者のダマシオさんは
ポルトガル生まれの
神経学者&神経科医で
ハーバードで認知神経学の研究を行った人。

17世紀の異端の哲学者
スピノザの話で始まり

脳がいかに感覚をマッピングして
「心」を作るか。

の話題にうつり

ふたたびスピノザで終わる。

という独創的な構成で

それもそのはず、現代が
~LOOKING FOR SPINOZA~
というのだ!

スピノザは言う。

「人間の心は
人間の体の概念である」

・生来的に有機体は機能の
<より優れた健全性>成就しようと
努力していて
スピノザはそのより優れた健全性が
すなわち喜びであるとしている。

・人間の本性についてこうした
新しい概念を持ったスピノザは
、善と悪、自由と救済という概念を
アフェクトゥスや生命調節と関連付けた。

そして、社会的、個人的行為を律する規範は
人間についてのより深い知識ーわれわれの内なる「神」
または「自然」につながる知識ーによって
形成されるべきであるといった。

キリスト教が隆盛を迎えていた
ヨーロッパで
スピノザの思想は長らく弾圧された。

主著「エチカ」は死後極秘のうちに
フランスで出版され、

後世のゲーテやフロイト、
アインシュタインなどに
巨大な影響を与えたが
その影響はほとんど公に
語られることはなかった。


昨日の師匠大津先生のセミナーで
「皮膚感覚が感情に直結している」
と教えてもらったが

この本にも同じようなことが
かなりめんどくさく
書いてある。

「体性感知領域の活動の変化は
感情の状態と相関関係にある」

ある種の音楽が
皮膚反応をもたらすような情動状態を喚起する
という研究報告があり、

そこで反応する部分は体性感知領域の
島と前帯状回であり、
「苦や、快」を感じる生理学的仕組みとは
別物らしい。

ちなみに、この触感に反応する部分は
同様に

「振動」

にも反応する。


めっちゃ示唆的。

後この本で使われている
「情動」と「感情」の違いについて。

通常使われている
「情動」という言葉には、感情の概念も
ぐっちゃになっていることが多いが、

著者はこの本の中で

「情動は身体という劇場で演じられ、
感情は心という劇場で演じられる」

と書いている。

・情動と感情は、ある連続的な
プロセスに沿って緊密に関係しているが、
情動とその関連反応は
生命史において感情より先に誕生したと思われる。

わたしも、基本チキンなのに
やることが派手なので
突如として、過激な身体反応に見舞われることがある。

恐怖で大腸が別の生き物のように動いたり、
足ががくがく震えたり。
たぶんそれが「情動」だろう。
(そんなに激しいものばかりではなく
ふつうのいい気分、とかもあるんだろうけど)

「感情」はもっと連続的で
情動を種に発展し、
過去の記憶や、ものごとの意味づけと
緊密な関係を持っていくのだと思う。

おもしろいことに、
激しい「情動」そのものは
抑えつけず、
感じることを自分に赦し
それによって自分の行動を制限しさえしなければ

長くは続かず
かつ、一度クリアすれば、なくなる。
同じことでまた恐怖に見舞われることもない。

ただそこで抑えつけたり、
自分の行動を制限するようなことをすると
恐怖の情動は温存され
精神に芳しくない影響を
与えることになる。気がする。

でもこれはできるひととできない人がいる。

というか、できないひとのほうが多い。

(わたしにそれができるのは
別に勇気があるからではなく、
感覚が人と違っているからに過ぎない)

その場合は
別の方法で、情動のエネルギーを発散させる必要がある。

これは純粋に身体的な反応なので
ある程度積極的にからだを動かすことが
効果的に違いない。



「感情」ってなんだろう?
進化の過程で、感情が残ったという事は
「感情」はわたしたち人間にとって
有用なものであるに違いない。

先日話した大学生の男の子が

「僕らの世代は、感じる力が弱い。
だから問題に興味を持ってもらうためには
まず、彼らの感情にどう訴えていくかを
考えて行くことがすごく大切なんだと思う」

という事を言っていた。

感じる力が弱くなっているのは
大学生に限ったことではなく
忙しい日々のなかに自分を失っている
全ての人のテーマなんだと思う。

やっかいなことに
「感じる力」が弱かろうが
原始的な「情動」反応そのものが
なくなったわけではない。
それは知らない間に体に蓄積され、
わたしたちの感情に負荷をかけている。


感じる力が肉体感覚だとしたら
まず、健全な肉体を作ることが
一番先だ。ということを
この本を読んで
改めて考えました( *˘ᵌ˘)♪

どうでもいい結論・
来年は体にいいことをする年にしよう~


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by terasumonnmoku | 2016-12-21 18:43 | 読書 | Comments(0)

30.ディープ・デモクラシー  アーノルド・ミンデル(春秋社)

●葛藤の抑圧は、国家、コミュ二ティ、組織、人間関係、愛を破壊する。
多様性への気づきを深めるために葛藤を利用することを学ばなければ、
わたしたちは最終的に世界を破壊してしまうかもしれない。
ミンデル博士は、逆説的な自覚の道。
葛藤のタオに従う方法を鮮やかに示している。
(ダニエル・ポーリング法学博士デューク紛争マネージメントセンターCEO)

●ディープ・デモクラシー(深層民主主義)とは、
人々、役割、感情の多様性に気付くことであり、
気付いたことが何であれ、そのドアの前に立つすべてを「ゲストハウス」のような態度で
歓迎することを意味する
(ディープ・デモクラシー アーノルド・ミンデル)



著者はユング派の分析家でプロセスワークの創始者。
戦争を含むすべての社会問題は、
ごくパーソナルな葛藤の、複合的な絡み合いの衝突から起こる。

という考え方で、

オープンフォーラムという形式で、
例えば人種差別で有名なKKKと差別を受けている黒人運動家、
そして、リベラルだったり、無関心だったりする
その周りの様々な立場のひとなどが一同に会し、
対等な立場で直接対話することによって、

隠れた葛藤を露わにし、
葛藤そのものを昇華していく方法について書かれている。

すばらしいが、ファシリテーターにかなりの人間的な成熟が求められる。


根底にはタオイズムがあり、
実際東洋的な「道」「空」「無」の概念がなければ、
葛藤を生み出す「二元論」を超えて
本当の意味で「多様性」を受け入れていくことは難しいだろう。


ただ、不可能ではない。
その辺が、メルヘンの世界の住人としては、
おもしろく、わくわくしながら読み進んだ(^-^)

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by terasumonnmoku | 2016-10-12 17:26 | 読書 | Comments(0)

小説感想 29.君の名は

29.君の名は      新海誠(角川文庫)

先日見た、新海誠監督の同名の映画の小説版。
映画のノベライズって、通常はオリジナル映画とは関係のない人によって書かれる。
原作の世界観とかけはなれていることが多く、だからあんまり好きではない。
でも、これは著者が監督自身。
世界観が原作と同じことに感動しつつ読む。

総合芸術である映画と、個人的な小説というメディアの違いが楽しめて
ほんとうにおもしろい。
(本の売れ行きも、きっと爆発的に違いない)
映画を見ると小説が読みたくなり
小説を読むとまた映画が見たくなるという
エンドレス循環。

RADWIMPSの音楽を掛けながら読みと
さらにひたれます・笑。

なにがそんなにいいのか。
やっぱりそれは、世界観の美しさ。
につきるのじゃないのかな。

ジブリ映画とかの土台に常に影を落としていたような、
重い絶望~的な気配がない。
主人公たちは平凡と言えば平凡。
それぞれが超絶すごい才能を持つわけでもない。
その中で壮大なドラマが起るわけだから
当然葛藤が起り、主人公はもがく。

そのもがきかたが、美しい。
矛盾を内包したうつくしい世界の中で、平凡な人たちが、美しくもがく。
一番大切な記憶が失われていくことを
留めることもできず、
ただ、「大事だった」という事実だけが
人生を支えている。

これって、ほんとうの自分を忘れた
わたしたち自身の物語だ。

名前を失い、目的地も失い、記憶を亡くしても感情だけが残っていて
いつか、確かに存在したはずの、自分の望んでいた場所に
必死で近づこうとしている。
うつくしい風景の中のうつくしいひとたち。
生き生きした喜びの感覚。
それとはかけ離れたぼんやりした日常を
記憶のかけらがよぎる。

<かけら>を起点にして、わたしたちは還っていく。
きみのいた世界に。
その瞬間、世界は色彩をとりもどし
再び世界は輝き始める。

「君の名は」という小説は
そういう物語でした(๑'ᴗ'๑)

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by terasumonnmoku | 2016-09-05 21:20 | 読書 | Comments(0)

本名・前川珠子 らくがきすと・即興ピアニスト・セラピスト&震災復興途上の過労自死で夫を亡くしたひとりの遺族として、さまざまな活動をしています。東北希望の会代表、全国過労死防止センター幹事。高校生の息子<とうもろこし>と二人暮らし。なお、このブログは完全にプライベートな立場からの発信であり、東北希望の会のオフィシャルな活動とは基本的に関係ありません。

by terasumonnmoku