2013年 05月 02日
とうもろこし爆発。
爆発しました。
久々の大爆発!
さもないことで調子を崩し、暴れまわる事態に。
部屋の中はひどい惨状で、本棚のガラスは割れ、木枠はゆがみ、震災直後のようになってしまいました。
大きなことがあると、前後で大きく揺れるのです。
自分の気持ちを一生懸命昇華しているんだろうなあ。
以前は爆発があるたびにおろおろして、すぐに問題を解決してくれる魔法の手を捜して駆けずり回り、ひたすら事態の収拾を目指しましたが、
最近ようやく、無理だということがわかりました。
自分で自分の問題を解決し、前に進むしかない。
そして彼には、それだけの力があるのです。
父さんにはおれはいらない人間だったんだ。おれにはもう生きてる意味なんかないんだ。
だから自分は死んだほうがましだ。
もう誰も信じない。ずっとひとりでいられたら、楽なのに。
そういって涙を流す息子に、できることがない。
どんなにか父親のことが好きだったんだろう。
どんなに深く、大切に思っていたんだろう。
何も答えてくれない死んだ親を、どれほど恋しがっているんだろう。
愛しているから、失ったことがこんなにも苦しい。
思い出すのもつらいほど。
そういう彼を見ていて、急に、
よかった。と思いました。
とうもろこしがこんなにも愛情深い子どもでよかったし、
そんなふうに思えるひとが、彼のお父さんで良かった。と。
死に方が家族にとっていかに残酷だったとしても、
それでもうちのお父さんは最高だった。
とうもろこしがようやく落ち着いたところで、少し話をして
部屋を一緒に片付けようか?と聞くと
いい。といって
黙々と掃除機をかけていた。
ちょっと前までなにもできない子供だったのに、
ガラスも片付けられるようになったんだな。
まえに、同じ立場のお母さんから、息子さんが暴れてパトカーが7台来たことがある。
という話を聞いたことがあります。
それで、とうもろこしの反応は、こういうことがあった子どもとしてきわめて健康なのだ。
どちらかというと、健康すぎるくらいだ。ということがわかりました。
でっぱったり、へこんだり、いかしていたり、だめだめだったり、
いびつで、でこぼこな、それでこその、人間なのでしょう。
彼の父や母が、そうであるように(笑)
朝起きて、「すごいね。もう割れたガラスも一人で片付けられるようになったんだね。」
というと
「その話はやめて」
とばつの悪そうな顔をしていました。
そしていつもと同じように制服を着て、
「自分は弱いと知っているから、努力し続けられる」
という連戦連勝のボクサーのインタビューを、
かっこいい。と言いながら見て
学校に出かけて行った。
彼を見送り、掃除機をかけている時、ふと戸棚の中の、
夫からの最後のプレゼントが、目に入りました。
オスカー賞のトロフィーのレプリカです。
ぴかぴかと金色に光る2体の
「BEST MOM] と「BEST SON」
もらった時は全然わけがわからなかったけど、
自分にとっても、わたしたちは大事な家族なんだよって、
きっと夫は言いたかったんだろうな。
いつか「BEST DAD」も探し出して、一緒に飾ろうね。