人気ブログランキング | 話題のタグを見る
ブログトップ

artandlove☆もんもく日記2

後藤さんのこと。

朝起きてテレビをつけると
ISILに拘束されていた後藤さんが亡くなった。
というニュースが流れていた。

残されたご家族、特に小さなお嬢さんたちのことを思うと
胸が痛く、言葉にならない。

先に拘束されていた湯川さんを助けるために
救出に向かったという理由も、よくわからない。
たぶん後藤さんは湯川さんに何らかの責任を感じていて
そのまま見殺しにすると、
自分が自分でなくなってしまうような気がしたのだとは思うのだけど
残されたご家族の気持ちや、その後の政府の対応を考えると
行かないで欲しかった。

そういう意味では、後藤さんは道を誤ってしまったのだと思う。

ある程度は覚悟をして行ったにせよ、
拘束され、そこまで政治的駆け引きに自分の命が使われるとは
思ってはいなかったのではないだろうか。

自分の行動の結果が、
テロとの対決や日本が再び戦争に向かっていくことにつながっていくことを
誰より後藤さん本人が、恐れたのではないか。

なぜなら、そうなることは後藤さんのそれまでの仕事を、
人生を否定することになってしまうから。

どんなに立派な人も、ミスを犯すことがある。
命は有限なので、ギリギリの場所では自分の致命的な間違いのために
死んでしまうこともある。

重要なのは、そのひとがなぜ死んだか。
どのように死んでいったか、ではなく
そのひとがどのように生き、なにを伝えたか。

戦争で傷ついた子供や、母親、名もないたくさんの市民の姿を伝えることで
平和の尊さ、命の大切さを訴えようとした人を
自国が戦争する目的に利用してはいけない。

ISILのことはよくわからないが、そこで残虐な行為をしている人たち、
そこに吸い寄せられるように世界中から集まっている人たちは
生きる目的をなくした人なのだと思う。
貧しい、報われないわかものたち。

残虐な人に、おまえは残虐だ。と非難しても、なんの意味もない。
傷つけられ、ひとと残酷な関わりしか持ったことのないひとに
それ以外の価値観は伝わらない。
戦争で大事な家族を殺され、飢えや寒さに苦しみ
未来の展望もなく、互いに脅しあい、人間性を徹底的に破壊されれば
多かれ少なかれ、みんなISILの戦闘員のようになってしまうのではないだろうか。

だめなものはやっぱりだめだけど
ただ挑発に乗るのではなく、なかにいるふつうのひとたちの痛みに寄り添い、
ひたすらに平和を、人権を、愛を訴える。
説得も、議論も必要ない。

そんなことを考えていたら、
友達のかなちゃんから電話がかかってきた。
「もんもくちゃん、あたし昨日からいろいろ考えちゃってさ。
もんもくちゃんが、もし拘束されたら、あたしやっぱり
何をおいても助けに行くから。」

行かないよ。
そんな力もないし、とうもろこしが困るもん。
なんでそうなるのかさっぱりわからないけど
でも、ありがとう。かなちゃん。

亡くなられた方々のご冥福を、心よりお祈り申し上げます。














by terasumonnmoku | 2015-02-01 21:08 | Comments(0)

スピリチュアルアーティスト/セラピスト/時々社会活動 前過労死等防止対策推進委員。勝手に自死防止活動推進中。スピリチュアルとリアルをアートで融合し、人の繋がりの力で新しい世界の創造を目指しています。

by terasumonnmoku