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読書27.芸術人類学 中沢新一(みすず書房)

[資本主義経済
人間的自由の可能性とその限界]



冒頭象徴的に
中に入ると3分で気絶する、...
酸素の薄い、
真っ暗闇の空間で描かれた、
ラスコーの壁画の物語が
書かれています。



レヴィ・ストロースの
「新石器時代を作り上げた
野生の思考」
が文明の発展とともに
いかに失われていったか。
そしてそれがまた、
社会の深みでどのように

生き続けているのかについて、

考察した本。



空間としての同質性を持たない

トポスの上に作られた「都市」が、

そもそもは異質な要素を共存させて動いていく、

自由で開かれた性質を持っていたこと。



また生まれた当初の貨幣も、
共同体の内部での制限を打ち破り、
市場に公正をもたらした
ものであったこと。



「資本主義の発生は<人間的自由>の可能性を宿した

人類の脳の必然であるのに、

なぜそれはわたしたちの世界から

公正さや喜びを奪うのか。


都市の発生も必然であるのに、

なぜそこに現実となっている<自由>は、

こうも不公正ばかり生むのか」



言われてみるとその通りで、

バランスとして新石器時代の(対称性の)思考が

蘇ることが確かに必要だとしても、


それだけでもないというのが、



衝撃的でした。



使っている言葉は難しいけど

誤解を恐れず


超々ざっくりと言ってしまうと



多様性を包摂し、
かつ、
相互に暖かい情緒的な交流のある
都市&国家レベルの
大きなコミュニティを、

どう作っていくか、についての考察が
まとめられています。

ほんとにおもしろかった♡

#読書中毒 #本が好き #哲学の間 #宗教論 #中沢新一


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by terasumonnmoku | 2017-06-16 13:03 | 読書 | Comments(0)

幼少時より、生と死から多くのことを学んできました。HSPによる摂食障害、自傷、パートナーの過労自死を通し、生きるための哲学を徹底追及。大切な家族やたくさんの仲間たちとの、しあわせに生きる毎日、スピリチャルな仕事や、社会活動、宇宙のことについて書いています。