北インド古典音楽。
シタール、タブラ、タンブーラや
サーランギーで奏でられる
独特の旋律を
聞いたことがあるだろうか?
ラヴィ・シャンカールと言う人が
世界的に有名で、紀元前400年頃からはじまり、
かのビートルズも心酔。
(ジョージ・ハリスンはラビ・シャンカールにシタールを習い、「ノールウエイの森」で使用している)
ジャズに似た即興音楽。
ラーガ(彩り)と呼ばれる決まったフレーズが
曲の基調となり、即興を挟みながら繰り返され
タブラとともに速度を増しながら飛翔する。
季節と時間、奏でられる主要な感情が
それぞれのラーガのテーマだ。
聞くたびにわたしは、宇宙に
細胞が、心が、開かれていくのを感じる。
先日、昔、関わりのあった、
シタール奏者、
アミット・ロイが、
仙台で開いているインド音楽教室の
コンサートに行ってきた。
アミット・ロイを、
わたしは天才だと思っている。
ラヴィ・シャンカールも聞いたことがあるけど、
アミットは比べものにならない。
生きる喜びとともに奏でられる
豊かな旋律は
色とりどりのおいしい食べ物のよう❤️
タブラと絡みあい
リズムを作り
地球を表すタンブーラの5つの音の間を
自由自在に駆け巡りながら
どこまでもどこまでも
広がって行く。
聞くたびに豊かさを増す音のボリューム。
20代でインドを訪れた際
わたしは友達と
大家族で住む
アミットの実家に
泊めてもらったことがある。
レストランを探して
カルカッタの街を歩いていた時
目の前に物乞いの子供たちが現れた。
彼らを見たアミットが、
「おお!貧しい人たちが来た!」
と嬉しそうに言って、
小銭をあげていたシーンが
忘れられない。
彼のシタールを聞くたびに
その時のあたたかな気持ちを思い出す(^-^)
青春の混沌期に、
当時の仲間はバラバラになり
すっかり音信も途絶えていたが、
夫の死後間もなく、アミットに
何十年かぶりに再会した。
新宿のコンサートホールで、
ステージの上に並んでタンブーラを演奏した
25歳の時以来、ひさびさに!
(ピンクの服の女性が手にしているのがタンブーラ)
そんなことって、
あるんだな!と思うような
不思議な縁である。
シタールを弾く時の表情が
変わらず楽しそうで、
今は日本に居を移した彼の音が
聞くたびに豊かさを増していくことが
ほんとうにうれしい(^-^)
ちょっとだけ、ここで、聞けます(^-^)
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