映画12.ル・コルビジェとアイリーン

アイリーン・グレイの
椅子が好き。



c0195362_21391444.jpeg

椅子は好きだけど、
一脚28億とは知らなかった!

買えない。

アイリーン・グレイのデザインが
ーレプリカらしいがー随所に出てくるのが
魅力の映画である。




コルビジェの、アイリーンに対する
粘着な執着が恐ろしい!
まるでホラー。

自分が作りたかった家を
さくっと作ってしまった才能に対する
嫉妬か、愛情か。

「美しい宝石箱」のような
アイリーンの初めての建築作品E1027の、

シンプルでミニマムなデザインを
冒涜するかのように

ところかまわす
エロティシズム満開の
壁画を描きまくるコルビジェ。

一枚ではない。
「どんどん」描く。

それだけでは飽き足らず
生涯、E1027の側を離れず
最後は、目の前の海で
海水浴中に死ぬ。
という念の入れよう。

死んだ時は国葬になったそうなので、
その頃には功なし遂げて
名誉も地位もあったろう。

にも関わらず
E1027の脇に建てた小さなログハウスで、
裸の短パン姿で
絵を描いたり、海水浴をしたり、
働いたりしていたコルビジェ。

小ぶとりな見た目も、やることも、
ピカソみたい。

こんなに執着しているのに
直接の関係は薄かったところが
また切ない。


この嫉妬が、コルビジェの創造の
原動力だったんだろうか。
アイリーン・グレイこそ
いい迷惑である。


c0195362_22231062.jpeg

「住宅は、住むための機械である」
とコルビジェはいい、

家は「機械ではなく、人を包み込む殻だ」
と、アイリーン・グレイは言う。

しかし、メデイア・テークを設計した
建築家伊東豊雄は

どちらかというとコルビジェのほうが
中で人が生活をすることを
考えた建物を作っている。と言う。
グレイは逆に、人がいない時に
美しく存在する建物を
作りあげたのではないか。と。

壁画の件はさておき
ログハウスの裸で暮らす暮らしは
自由で楽しそうではある。

美しい機械に
野蛮な絵を描き
自分の作品にするのが
気に入っていたか。
そういう形で
あの家をあえて残そうとしたのか

コルビジェの真意は誰にもわからない。

多分、本人にもわからないだろう

結果的にE1027は
国によって保護され、
文化遺産として
今も大切にされている。

大事なのはそこだけだ。


不思議な三角関係の映画だった!

12.ル・コルビジェとアイリーン〜追憶のヴィラ
メアリー・マクガキアン監督オーラ・ブラディ、ヴァンサン・ペレール 2015.ベルギー・アイルランド
108miniせんだいフォーラム

c0195362_22313850.jpeg


by terasumonnmoku | 2017-12-01 21:02 | 映画 | Comments(0)

真理セラピスト・らくがきすと・即興ピアニスト+社会活動家(過労自死遺族/東北希望の会代表)幼少時より、生と様々な死から多くのことを学んできました。11年のセラピスト経験があり、仕事ではいのちのすばらしさについての、エナジーーワーク的なセッションやワークをしています。頭を現実的に使いながらメルヘンな世界を実現させていきたい。社会問題、スピリチュアルな仕事や宇宙のこと、日常について書いています。


by terasumonnmoku