読書 感じることば 黒川伊保子

感じることば 黒川伊保子

河出文庫


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著者黒川伊保子さんは物理学科を卒業後、人工知能の研究を経て世界初の五感分析法を開発。マーケティング部門に新境地を開いた、と、経歴にある。


恐らく、共感覚を持った人なのだろう。




独特の言葉の使い方。


スペシャルな文章。




一つ一つの言葉に、色と匂い、触感と、異なった重みがある。


読むと、おいしいデザートを食べているような、気持ちになる。




不思議な感覚。


11歳の一人息子に、脾臓が二つある奇形が発見され、問題がないことを確認すると、その事実に愉快になる母。




「疲れると、すべての存在を水の波動に変えて認識してみる」


この感覚、同じことをよく考えていたのでわたしには理解できるが、他の人にもわかるものなんだろうか?


いわく、「すべては水を取り込み、水を失う反復運動に過ぎなくなる」

そう思うとこの世界は極めてシンプルになるのだけど。


共感覚を持ったすべての人に。

そして、程度のひどいエンパスの方にもぜひ・笑


わたしたちは自分の言葉をストレートに紡ぐと、その場の文脈を逸脱してしまいがち、という共通の困難を抱えて生きている。人と適切なコミュニケーションを取るのがとても難しい。


それがなぜ伝わらないか。

それについてどう考え、

どう対処して行くかが、

書かれた珠玉のエツセイ。




また、定型発達の人が読むと

共感覚という感覚の一端を感じることができるだろう。


詩的な世界に住んでいるわたしたちは、人と関わるのにいちいち

コツが必要である。


最初はコミュニケーションが成立しない理由がわからないので、

とても傷つく。特に子供の頃は。


不自由だ。


しかし、欠落なのか、充足なのかわからないその部分を1つの個性と捉え、

社会での用い方を学習すると、


著者のように生きる上で

非常に有効な武器として、

使うことができるようになる。


いろんな人がいるから

この世界は豊かだ^_^


by terasumonnmoku | 2018-04-28 02:22 | 読書 | Comments(0)

真理セラピスト・らくがきすと・即興ピアニスト+社会活動家(過労自死遺族/東北希望の会代表)幼少時より、生と様々な死から多くのことを学んできました。11年のセラピスト経験があり、仕事ではいのちのすばらしさについての、エナジーーワーク的なセッションやワークをしています。頭を現実的に使いながらメルヘンな世界を実現させていきたい。社会問題、スピリチュアルな仕事や宇宙のこと、日常について書いています。


by terasumonnmoku