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2018年 08月 29日 ( 1 )

年長のパートナーを亡くした
トランスジェンダーの女性をヒロインに
彼と彼女を取り巻く人々の

「共感の限界」

を描いた、話題作。

チリ映画にして初めて、2017年第90回アカデミー賞外国語映画賞史上初受賞。


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映画は監督で決まる。
と常々思っているのだが、
この作品には、惚れ惚れするほどの
映画的映像的センスと才能を感じる。
素晴らしいリズムと緊張感の中で
進んで行くドラマである。




とにかく



一瞬も、
目が離せない!


いかにもありそうな
壮絶な差別。


自分の夫や、父親の不倫相手が
マリーナのようなトランスジェンダーの
女性だとしたら、

それはそれは複雑だろう。

相手が女性だって、
修羅場なのだ。
そこにジェンダーが絡むことで
奥底に秘めた恐怖や
差別意識が、むき出しになる。

さまざまな立場の、
さまざまな受容と、否定の形。

パートナーの突然の死によって
対峙することになった、
周囲の人々の、
非常に残酷な行為や言葉や葛藤。


そこでヒロイン、マリーナ演じる
自身もトランスジェンダー女優の
ダニエラ・ヴェガが


最高すぎる・涙




傷つき泣きながらも
誇りを失わず、
自分の道を歩いていくその姿が、
壮絶に、美しい。

全編を通して、
マリーナが問われているのは
 

「自分とはなにか」
という物語だ。

マリーナは自分のジェンダーに誇りをもち、
何があってもそれを手放さない。


彼女が自分を失わない限り
誰も彼女を傷つけることはできない。


ヒロイン、シナリオ、編集、音楽、
カツトのすべてが美しい。


輝かしい才能を持つこの
監督・脚本・編集のセバスチャン・レリオ氏は、
1974年アルゼンチン生まれ。
2歳でチリに移り住み、
チリ国内の都市を転々として育つ。

映画を撮り始めて10年目の2005年に、
最初の長編映画を製作。
チリ内の映画賞を総なめにする。
「ナチュラルウーマン」は5本目の長編。

 

ラストがまたいい。

愛は求めるものじゃない。
ただ、与えるもの。

という陳腐なセリフが
柔らかく胸にしみるような
忘れられない光を、放っている。

言葉に力を与えるのは
あくまで使い手の発する思いなのだ。
ということを実感。



映画17.ナチュラルウーマン
セバスチャン・レリオ監督ダニエラ・ヴェガ
2017.チリ、104min


by terasumonnmoku | 2018-08-29 19:19 | 映画 | Comments(0)

幼少時より、生と死から多くのことを学んできました。HSPによる摂食障害、自傷、パートナーの過労自死を通し、生きるための哲学を徹底追及。大切な家族やたくさんの仲間たちとの、しあわせに生きる毎日、スピリチャルな仕事や、社会活動、宇宙のことについて書いています。