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フランク・ロイド・ライト、ミース・ファン・デル・ローエと並んで、近代建築の3巨匠と並び称されるル・コルビジェ。(1887〜1965)

都市計画という概念を作ったことでも有名。

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ここ、上野 国立西洋美術館本館も
彼の作品で
2016年、ユネスコ世界文化遺産に登録された。


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2019.5.19に幕を閉じた
本展示会は、コルビジェの建築作品の中で
コルビジェや、彼が影響を受けた
画家・彫刻家の作品を鑑賞する
リッチな企画である。

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しかしわたしがコルビジェに
興味を持ったきっかけは
建築家、家具作家 アイリーン・グレイとの
確執を描いたこの映画、
「ル・コルビジェとアイリーン」から。

この中のコルビジェは、
ほんとにほんとに


「変!」

近代建築の父とも言われ、
誰も到達できないほどの
光り輝く業績を上げながら
(コルビジェは祖国スイスでお札の顔にもなっている)


アイリーンが恋人のために建てた
最初の建築作品E. 1027に嫉妬し、
固執。

生涯その家のそばを離れず
近くに小屋まで作って住み着き、

家の壁面に、
まるでそぐわぬ
巨大な壁画を描き、

その家の前の海で
海水浴中に亡くなったのだ。


しかも、そのせいで、
長らくその建物は
コルビジェの作とされていたのである!


ひどくないですか?

だけど、どんな名誉より
惚れ込んだその家を、
自分が作らなかったことに
嫉妬する気持ちのほうが強いって、
どういうことなんだろう!!!!


涙が出るほどおもしろい(T ^ T)



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美術学校在学中に才能を見出され、
建築設計に携わるようになったコルビジェ。

当時時代を席巻していた
ピカソ、ブラックなどによる芸術運動、
「キュビズム」に対抗し、
ピュリスム(純粋主義)を提唱。

その作品の一つが↑上の写真である。

アイリーンの家の壁画は
晩年のピカソふう、
素朴なエロティシズム全開だが、

若き日の作品群は、均整が取れ
静謐。


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コルビジェと言えば、

住宅は住むための機械である
(machines à habiter)

という言葉が有名だが、


わたしは彼の1928年の、
住宅と宮殿の中のこの文章もとても好きだ。


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>自明の理を確認しよう。

目は見えるものしか見分けない。

目は混沌を見ない。

というより、混沌、錯綜の中ではよく見ることができない。

一方一つの外見をそなえたものには、ためらいなく引きつけられる。

即座にわたしたちは立ち止まり、その対象にとらえられ、それを見分け、認識する。


わたしたちの眼下に幾何学的現象が広がるーメンヒルのように屹立した岩ら見紛うことのない海の水平線、海岸線の湾曲。そのとき、均衡の魔法にかけられ、私たちは夢の国にいる。


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格調高い文学性と、
アイリーン・グレイの家に対する
異常なまでの執着と行為が

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どうにもこうにも
結びつかない。

しかも彼らは、生身の人間としては
ほとんど交流を持たなかったのだ!

熱量過多もすぎる。

1925年アール・デコ展(パリ国際装飾芸術博覧会)パビリオンエスプリヌーボー館

において、コルビジェは
諸芸術統合の最初の試みを行う。
装飾の博覧会で、住むための機械としての建築を生み出し、規格化と大量生産を賛美。しつつ、魂としての芸術表現、キュビズム、ピュリスムを賛美した。


実際に作られた
作品の写真を見ながら

コルビジェの空間の中で

そのアンビバレンツ(二律背反)
な魅力について考える^_^

いやあ、極端な人って
一緒に暮らすのは大変だけど、
ほんとに面白いよね!

ちょっと
うちの旦那さんに似てるかも・笑


# by terasumonnmoku | 2019-05-23 00:26 | Comments(0)

幼少時より、生と死から多くのことを学んできました。HSPによる摂食障害、自傷、パートナーの過労自死を通し、生きるための哲学を徹底追及。大切な家族やたくさんの仲間たちとの、しあわせに生きる毎日、スピリチャルな仕事や、社会活動、宇宙のことについて書いています。