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映画 13. マクベス

ロイヤル・オペラシリーズ2018ラストは
シェイクスピア原作の

マクベス。

ヴェルディの音楽で
オペラ化されている。


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マクベスは、野心に燃える夫婦が
3人の魔女に囁かれて
王になるために暗殺を繰り返し
不安から暴政を敷いて民衆を苦しめ、

反乱にあい、最終的には
精神を病んで死んでしまう。
という、ストーリー。

1606年頃に成立した物語で、
将軍からのちにスコットランド王となった
実際の王マクベスをモデルにしている。


特筆すべきなのは
マクベス自身より、
マクベス夫人の方が積極的だということ。
女性が物語の進め手として全面に出てくる
(犯罪者としても)のは、さすがに新しい。

重要な役回りを担う3人の魔女が
このオペラシリーズの演出では
30人の魔女になった演出が
おもしろい。

しかも魔女たち。
全員同じ真っ赤な衣装を着て、
フリーダ・カーロか、イモトか、
というような、
真っ直ぐにつながった眉毛をしているのだ!

歌舞伎の崩しぶりもすごいと思うけど
30人(ことによるともっとかも!)
の魔女たちもすさまじい迫力!

この自由さが魅力の演出でありました^_^


by terasumonnmoku | 2018-07-03 23:31 | 映画 | Comments(0)


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[映画 フジコ・ヘミングの時間]


あまりいいイメージを持っていなかった、フジコ・ヘミングの映画を見ようと思ったのは、予告を見たから。


そこで彼女はこう言ったのだ。 


「悲しいのも、いいじゃない?センチメンタルは好きよ。楽しいだけの人生なんて、つまらない」


その言い方が、かっこよかったのだ。

いかにも、あたしがそれを選びました。

みたいな感じで(^-^)


そして映画をみたら、

もっと好きになった。

あのギリギリのファッションも、

猫たちとの生活も、

無償に美しく見える。


「恋をしてるけど、

自分が年取っていることが恥ずかしい」

「いいじゃない?2.3年でも。

恋をするってすてきなことだもの」とか、

自分が80過ぎた時に、

さくっと、まっすぐ、

人に負担を与えずに、

そんなことが言えるだろうか。


そう言えるようでありたいな。


前はぶっきらぼうに聞こえた飾り気のない音に込められた、繊細なロマンが感じられるようになった。


リストのラ・カンパネラはもちろん、


ドビュッシーの月の光も最高。

音源が猛烈に欲しくなる。いやそれよりも、生で聴きたいな!

出来るだけ早いうちに(^-^)


#フジコヘミング #月の光 #ピアニストの


映画12

フジコ・ヘミングの時間

小松莊一良監督・企画・構成

出演 フジコ・ヘミング、大月ウルフ

2018.日本.115min 仙台フォーラム



by terasumonnmoku | 2018-06-20 21:00 | 映画 | Comments(0)

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一度見出すと、止まらなくなる映画。

映画は映画館で見るのが最高。


それにしても最近は当たりが多い。


あの有名な「踊るマハラジャ」はじめ、見たことのあるインド映画は、太めの男女が楽しく踊る系がほとんどだったが、


学校も途中でやめさせられ10代で

会ったこともない相手とけつさせられる

以外に未来がない女の子たちが、



たまたま、レスリング狂の父親にしごかれ、

オリンピックをめざす話(実話である)。


こういう映画もあつたのか、

近年になって作られるようになったのか、

どっちだろう?


巷で言われるように、

この父親、最初から男女平等など

考えていたわけではないだろう。


女は結婚、という常識より、

単純に自分のレスリング愛の方が

強かっただけに違いない。


でも、娘の才能に対する確信と、

それを阻む女子が格闘技をすることへの、

世間の目の冷たさに、

徐々に社会正義に目覚めたのだ。


好きとオタクは世界を変えるという、

典型例。

こうじゃなければ、きっと突破できない。


#女子レスリング #世界を変える #世界を変えるオタク#女性差別 #ダンガルきっとつよくなる


11.ダンガル きっとつよくなる

監督・脚本ニテーシュ・ティワーリー、アミール・カーン、サークシー・タンワル2016.インド、140min、チネラヴイータ


*参考

こちらは、子供の頃から、DVや性的虐待を受けて育ち、17歳で結婚させられたアフガニスタンの少女が、警察官になる物語。仙台在住の漫画家井上きみどりさんの漫画である。インドもそうだが、同じような例は、ネパールでもよく聞く。誰もが、穏やかで幸せに暮らせる世界をみんなで!作っていきたい。




by terasumonnmoku | 2018-06-07 00:59 | 映画 | Comments(0)

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今、世界的に北斎がブーム(^-^)

90歳まで現役で
高みを目指し続けた北斎は

これから軒並み
少子高齢化を迎えてゆく世界の

ホープ

です(^-^)

あの、有名な、
富嶽百景を世に出したのは、
なんと、75歳。
80代では肉筆画を極め、
110歳?で、ようやく画業が成る、
予定だったらしい。


この映画の元になった大英博物館の回顧展
(beyond the great wave)は、

特に版が新しいもの
版の状態が良いものにこだわって、
集められていることが特色です。



中には、よく知られている色調と
まったく印象が異なるもの!


特にこれ!



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これの北斎監修初版バージョン、


山の色が、淡く、
軽やかなペールピンクなのです。

木々を包みこむ雲は
ペパーミントグリーン。
雲のが冴え冴えと空間に広がる感じに
驚かされます。


色調ひとつで
富士の存在の仕方も
絵の持つメッセージも、
まるで変わってしまう。


雲海に溶けていく
美しい、柔らかな山。

わたしたちの存在の、
内側にあるような、富士。

江戸時代にそのミニマムな感覚が
理解されるのは
難しかったかもしれない。




映画 9.大英博物館プレゼンツ 北斎
パトリシア・ウィートリー監督 
デビット・ホックニー、ティム・クラーク
2017.87min 英 仙台チネラヴィータ


なお!
北斎について知りたい方はこれ、おすすめです♪
北斎入門の決定版。
図版も綺麗で、読みやすいよ・笑


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・北斎 大久保純一著
角川ソフィア文庫!

by terasumonnmoku | 2018-06-03 00:26 | 映画 | Comments(0)

映画10 SUKITA

1938年に福岡で生まれた、
写真家 鋤田正義 のドキュメンタリー。



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映画館でフライヤーを見るまで
わたしは彼のことを全く知らなかった。

映画を見たくなったのは
そのフライヤーの中の
彼の作品をいくつも知っていて
しかも、鮮烈な印象があったから。




特にデビット・ボウイのこれ!

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とか
YMOのこれ!

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とか。


こんなソリッドな写真を撮るのは
どんなひとなんだろう。
と心を惹かれた。

しかもこの写真、
全然古くならないのだ!


なんとなくとんがったひとを予想して
いたんだけど、見てびっくり‼️
こう言うひとでした^_^


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こんなすごいひとを前にしてなんだが、
可愛い♡
目がきらめいていて
見てるだけで、
うれしくなってしまう。

とんがっていたのは鋤田さんではなく
アーティストだった!
そんな当たり前のことに
気づかないなんて・笑

このドキュメンタリー映画は、
まるで鋤田さんのフアンクラブのようだったけど、
そのメンバーがすごい。

デビット・ボウイ。イギー・ポップ、マーク・ボラン、映画監督ジム・ジャームッシュ。デザイナーのポール・スミス。坂本龍一、細野晴臣、糸井重里etc

みんなが鋤田さんが好きというのが
しんしんと伝わってくる(^-^)


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ドキュメンタリーの中で、
ギタリストの雅を撮った時

「年をとるとすごくいいのは
若い頃と比べて
どんどん自分を壊していけること。

若いうちはまず技術を
身につけないといけないから、
なかなか壊すところまで行かないんだよ。

だから次々と新しいことに
チャレンジするあなたを撮るのに
今のぼくは、ちょうどいいと思う。

刺激受けてますよ」

と、鋤田さんは彼に言ったのだけど、

それがほんとに


ほんとに

ほんとに

かっこよくて


泣いた!

鋤田正義78歳が
30代の雅にそれを言うのだ!
しかもデビット・ボウイを撮った人が。

なんとなくいつもかっこつけたような
印象のある雅が、
心の底からのリスペクトを持って
撮影に臨んでいるところも
実に素敵だった(T ^ T)

才能同士のぶつかり合いというか
創造の現場を見てるようで。

常に新しく、
どんどん変化しながら
年を取っていきたいな!

そして鋤田さんのように
どこまでも目を輝かせながら
高みを目指していたい(^-^)

ステキな映画でした!

珍しく観客の年齢層も低かった・笑

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10.SUKITA
相原裕美監督、鋤田正義、布袋寅泰、ジム・ジャームッシュ、山本寛斎、是枝裕和、リリー・フランキーほか。
2018.日本 115min 恵比寿ガーデンシネマ

*苺以外の写真はすべて、
今回の映画のフライヤーからお借りしました!ありがとうございました。

by terasumonnmoku | 2018-05-31 00:18 | 映画 | Comments(0)

映画6 ラブレス

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ロシア映画。第70回カンヌ国際映画祭審査員賞受賞作品。監督は、デビュー作、「父帰る」などで世界的に評価される(見たことないけど!)アンドレイ・ズビャギャンツエフ。


幸せを求め、愛を見失う

悲劇的な家族の物語。


映像が美しい。


モンドリアンのようだったり、

ビュッフェの白い冬の絵だったり、


わたしの大好きな、

すばらしい廃墟もたっぷり。


無駄のない、ソリッドな映像と、

シャープなストーリー展開に引き込まれる。2時間、息もつかせず見る


主人公の男の子が、うちの旦那さんの小さい頃によく似ていて、その子が親にひどいことを言われて泣くシーンに胸が痛んだ。


この子



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映画評の中に、

「結局、子どもの泣き顔に

しか共感できなかった」

というのがあったが、

ほんとにそうだ。




子どもをあんな顔で泣かせておいて、

豊かな生活や、

他の人との愛のある関係が

紡げる。と思う方がどうかしている。


私たちの人生において、

本当に大切なものは何か。

しみじみ考えさせられる。


プライベートな題材を扱いながら、

ロシアという国とウクライナの関係など

国同士の政治的な問題にまで

思いを馳せることができる

暗喩に満ちた、衝撃的な作品だった。



#仙台フォーラム#廃墟マニア




6.ラブレス

アンドレイ・ズビャギャンツエフ監督

アレクセイ・ロズィン、

マルヤーナ・スピヴァク

2017年、ロシア・フランス・ベルギー映画。

ロシア語、127min 仙台フォーラム



by terasumonnmoku | 2018-05-22 00:46 | 映画 | Comments(0)

お金に目が眩んだ、

しがないタクシー運転手が、

図らずも国家の動乱に

巻き込まれて行く物語。




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隔離された街での、

軍による一般市民の虐殺。

嘘の報道の元で、起きている悪夢。


革命家などではない。

ちんけな一般市民が手を取り、

命をかけて歴史を変えて行く。


実際に起きた事件を題材にしており

主人公のドイツ人記者と、

タクシー運転手は、実在の人物である。




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めちゃくちゃおもしろかった。

83年にソウルを訪れた際、

その、わずか3年前、そこから

270キロしか離れていない光州で

起きていたことを、

わたしはまったく知らなかった。


これは韓国に限ったことじゃない。


世界中いつでもどこでも起きていること。

今、この日本でも。


だからこそ、ずるくてもしょぼくても、

大切な気持ちは失くさないでいたい。

笑いながら、泣きながら、

自分の道を歩いていく。


みんなで。


これは恐らく、奇跡のように、

いろんなピースがはまって

作られた映画だろう。


韓国では、つい最近まで

言論統制が厳しかったようなので

大統領が変わっていなければ

できなかったかもしれない。


出てくる俳優はみんな

(意地悪な家主の奥さんに至るまで)

最高だけど、

ソン・ガンホがめっちゃ好きに

なってしまった(^-^)

↓このひと♡


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ヒーローはいらない。

ふつうの人の時代が来たのだ。


ふつうの人のふつうの生活の中に、

守るべきものがあり、

輝ける魂がある。


歴史を作るのは、力ではなく、


人間だ。


#タクシー運転手約束は海を越えて #仙台フォーラム #ふつうのひと万歳


2018.NO.5

タクシー運転手〜約束は海を越えて

チャン・フン監督

ソン・ガンホ、トーマス・クレッチマン、ユ・ヘジン、リュ・ジュンヨル

2017.韓国 137min 仙台フォーラム


参考

本物のタクシー運転手は

違う感じの人だったらしい。






by terasumonnmoku | 2018-05-15 00:05 | 映画 | Comments(0)
<ペンタゴンペーパーズ 最高機密文書>


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スピルバーグ監督作品。

1971年。泥沼化したベトナム戦争の渦中、
ウォーターゲート事件直前の
アメリカの実話をもとにしたノンフィクション。

報道の自由と、政治の葛藤というメインストーリーの影で、社長だった夫の自殺で、主婦からワシントンポスト社の社主となり、
なみいる男性重役たちに軽んじられている、
メリル・ストリープ演じるキャサリン・グラハムの
「社会的自己の確立
が重要なテーマになっている。

女性の社会的地位の低さは言わずもがなだが、今の日本の、報道の状況、顔見知りの記者さんたちの苦境を思うと泣けてくる。それでもみんな、可能な限り誠実に、懸命に使命を果たしているのだ。

この映画は、スピルバーグが撮影中の映画を押しのけ、わずか5ヶ月あまりで完成させたそうだ。こういう映画を今の日本で、ぜひ作って欲しい。
そしてそこにぜひ、ここで描かれているような、フェミニズム的視点をいれて欲しい。

フォーラムでの上映は5月10日まで。早く終わってしまいそうなので、興味のある方は是非!

#ペンタゴンペーパーズ #泣く

ペンタゴンペーパーズ
2017.米。116min.
スティーブン・スピルバーグ監督作品
メリル・ストリープ、トム・ハンクス

*映画に出てくる内部告発者の
モデルとなった方の記事。
とにかくいい顔している!



by terasumonnmoku | 2018-05-08 00:20 | 映画 | Comments(0)
*Rigoletto

椿姫』『イル・トロヴァトーレ』と並ぶ
ヴェルディの中期三大傑作の一つ。
1851年3月ヴェネツィア・フェニーチェ歌劇場で初演。原作は、実在のフランス王 
フランソワ一世の放蕩を告発した、
文豪ヴィクトール・ユーゴーの戯曲『王は愉しむ』

タイトルのリゴレットは、
主役の好色なマントヴァ公爵に使える、
道化師の名前である。

リゴレットは妻を亡くし、残された1人娘を溺愛。
貴族たちの娘や妻に陵辱を繰り返す、
とんでもない公爵に媚びへつらいながらも、
自分の清らかな娘を密かに匿い、
大切に守り育てていた。

しかし、ある日公爵と仲間の貴族たちに
娘の存在がばれてしまう。

娘を守りたいリゴレットと、
彼女を誘惑する公爵。
娘は父に気兼ねしながらも、公爵に惹かれ
貞節を奪われて、
騙されていたことを知る。

ことの成り行きを知り
復讐を誓う父から
愛しい恋人の命を守るため
娘は身を投げ出す。

そして可哀想な彼女は
リゴレットの腕の中で死んでしまう。


悲劇だ。


しかもディヴィット・マクヴィカーによる演出は、強姦や暴力も示唆する大人向けのもので(あらかじめそう言う演出である旨クレジットされる)、めちやリアル。

怖いほど真に迫って感じられた。



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リゴレットの立場のひと
巷に多いのではないか。
ダメだと知って公文書偽造する公務員。
例えて言うと、今日証人喚問に呼び出された
佐川さん、みたいな人もそう。

自分の信義をまげ
立場を危うくしながら
嘘を高らかに叫ぶ、
引き裂かれた人。

やってることが最悪なマントヴァ公爵は
罪悪感ゼロなので
意外と自身は酷い目に合わないし
苦しむこともない。




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佐川さんがそうかどうかは別として
罪そのものではなく
その人の持つ罪悪感が、人を苦しめる。

苦しむ人は
純粋だから、心が美しいから
苦しむのだ。

全ての苦しんでいる人
心の美しい人たちにエールを送るように

ヴェルデイの美しい旋律が
全編を通して響いていた(^-^)

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*ロイヤルオペラハウスは、ロンドンのコヴエント・ガーデンにある名門歌劇場。
ロイヤルオペラと、ロイヤルバレエの本拠地。
ロイヤルオペラは音楽監督アントニオ・パッパーノ率いる世界を代表するオペラ・カンパニーの1つで、チャールズ皇太子がパトロンを務めている。


by terasumonnmoku | 2018-03-27 20:49 | 映画 | Comments(0)
1958.ベルギー生まれの世界的デザイナー 、
ドリス・ヴァン・ノッテンのドキュメンタリー・フイルム。

どこの大企業にも属さない、
インディペンデントなブランド。

広告に頼らず、ライセンスものも作らず、
ただ才能と作品だけで勝負し続け、

セレブや各国要人、マドンナや
ケイト・ブランシェットのような
ファッションアイコンに愛される
稀代のデザイナーに密着。
2015年から2016年の1年の活動を追った
フイルムである。



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冒頭、2014年の春夏ウィメンズコレクションの、
ランウェイに敷かれたカーペットに、
やられた。

黒を基調とした無機的なホールに、
もりもり感のある苔や草原を
イメージしたカーペット。
美しい色彩をまとったモデルたちは、
花のようでもあり、
マネの「草上の昼食」のようでもある。

晩餐会のテーブルがランウェイだった年もある。
おもしろすぎて目が離せない。

なにより衝撃的だったのが、
画家フランシス・ベーコンに影響を受けた年の
コレクション。

刺激的なのはわかるけど、
やっちゃうんだ。

酷評され、商業的にも失敗だったらしい。
誰が考えたってそうなるだろう。


でも、ためらわずそこに
踏み込んで行ってしまうところが
たまらなく、かっこいい。

アートって、そういうものだ。

きれいなだけでは
人の心を動かさない。
価値観を変えていくところに
存在理由がある。


それに、注意力を使い果たして
波動が劇落ちしてるときに
ひとが、この「ルシアン・フロイドの3つの習作」みたいに見えるときがあった気がする・笑
これに一億出すなんて、信じられない。
視覚情報、代わってあげたいわ。





このフランシス・ベーコンの作品群は
見ようによっては
禅の十牛図のように捉えられなくもない。

で、うがった見方をすると、
その時のコレクションで
ドリス・ヴァン・ノッテンがこだわったのは
「時間」だったかもしれないと思う。

持ち主と一緒に成長する服。
消費されるファッションではなく
カラダとともに、その人が生きる時間を包み、喜び悲しみ、感情をも刻印し、編み込んでいく衣装。


服が物語の中からできてくるという
おとぎ話のような世界観が
強迫神経症的な時間割からできあがる
っていうのが、リアルで切ない。


花との暮らしも
恋人のパトリックとの信頼関係も
うっとりするほど堅実で、あたたかく
背景はどこを切り取っても、
たまらなく美しい映画だった。

2.ドリス・ヴァン・ノッテン
ファブリックと花を愛する男
ライナー・ホルツェマー監督
2016年ドイツ/ベルギー/93min
チネラビータ



by terasumonnmoku | 2018-03-14 22:16 | 映画 | Comments(0)

真理セラピスト・らくがきすと・即興ピアニスト+社会活動家(過労自死遺族/東北希望の会代表)幼少時より、生と様々な死から多くのことを学んできました。11年のセラピスト経験があり、仕事ではいのちのすばらしさについての、エナジーーワーク的なセッションやワークをしています。頭を現実的に使いながらメルヘンな世界を実現させていきたい。社会問題、スピリチュアルな仕事や宇宙のこと、日常について書いています。


by terasumonnmoku