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読書 若冲 澁澤龍彦他

[若冲]澁澤龍彦他  河出文庫




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失敗した。


澁澤龍彦他、の

「他」を見落としていた。


これは「他」総勢16名による、

江戸時代の有名な画家

若冲をテーマにしたエッセイを、

ほぼ無作為に集めたアンソロジー集。


初出が1964年。

から2007年にわたって

バラバラに集められている。


だから文体も、

後ろで流れている時代のリズムも違う。


誰がこんな企画を通してしまったのだろう。無理矢理感がいっぱい・笑。

でも買ってるからな!


中では、植物学者の

瀬川弥太郎さんの文章が面白かった。

若冲についての文章なのに、

彼の描いたサボテンに関する記述しかない。


だけど、サボテンについては、

微に入り細に入りきっちり書いてある・笑。こういうのは、いいな!


評論家ではなく、

それぞれの分野の専門家による

若冲論があったら面白いかも。


システムエンジニアによる若冲論とか、

政治家による若冲とか。


本書によって初めて、

仙台にその名をとったお店のある

有名な「売茶翁」が実在の人物で、

若冲が尊敬した禅宗の

お坊さんだったことを知った。


形式を忌み嫌い、

気分が向いた時だけお茶をたて、

人をもてなしていたそうだ。

どちらかというと引きこもりな若冲も

かなり変わった人だったけど、

売茶翁も楽しい。


きっと、偏屈だけど

魅力的な人だったんだろうな♪


引きこもりで大した旅もしなかった若冲が、生涯を絵にかけて独自の世界を深め、

没後世界的に有名になっていくことの不思議。


本人にも想像できなかった世界に違いない。しかし確かに、若冲の世界には、パリのクリニュー美術館の一角獣のタペストリーとか、ヴィーナスの誕生やらにつながる世界観があって、心が広々とするのだ。


#読書中毒 #本が好き #読書ノート #若冲  

#日本画家


by terasumonnmoku | 2018-08-15 17:01 | 読書 | Comments(0)

読書 頭に来てもアホとは戦うな! 

田村耕太郎 著 朝日新聞出版




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著者は元参議院議員で
現国立シンガポール大学兼任教授。


権力をめぐる

陰湿な争いを散々

見て来たのだろう。


世の中、権力がないとできないことが

たくさんある。


ひとにおもねる。

のは好きではないが、


やりたいことのために、

力を持った人に擦り寄り、

土下座他必要なことをする、

というのは



むしろ人として

かっこいいことなのではないか、

と、本書を読んで初めて思った。

(やりたいことの中身にもよるが)




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つまりこの本で作者は、

どんな横槍が入ろうとも、

自分が心からやりたいこと、

人生の目的を持ち、

イラつく人をその目的達成のための

手段と見なせ、と言っているのだ。


だからこの本の主張は、

やりたいことの明確でない人には、

使えない。


(ただし、目的と言っても、日本のGDPをあげるとか、地球温暖化を止めるという、壮大なものである必要はない。毎日を楽しく過ごすとかでも全然よくて、ただ明確さが必要だ)


政治の世界ってほんとうに大変そう。

権力に関心がなくて、

ほんとよかった。



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残念なことに

ひとはとかく手段と目的を

混同しがちである。




意見の違う人々の中で

1人自分だけの世界観を持ち、

かつそこに、

他の大勢を巻き込んで行けるのは

どういう人だろう。


嫌いより好き、に集中する人。

愛が中心に定まった人。

自分にとって一番大事なものは何か、

がはっきりしている人。


目に見える世界の一歩奥に

価値を認められる人


でもってもちろん、楽しんでいるひと。




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ほんとはめちゃくちゃ腹の立つことがあって

読み始めた本だった。


だけど、読んで時を置くと、

そのすべてが


「それでお前はどうなりたい?」

という問いかけに過ぎないことがわかった。


誰も悪くないどころか、

恐ろしく深い愛なのだ。


なのでわたしは

深々とこうべをたれ、粛々と、

次のステージに向かう。


感謝して。


いや、それがなければ

決して選べなかった方へ。


きっとみんなにも

こんな感じで天使は囁いているんだろうな☆



ありがたいね。






by terasumonnmoku | 2018-08-06 20:23 | 読書 | Comments(0)

「リストランテ・アモーレ」

井上荒野著 ハルキ文庫


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井上荒野さんは、

小説家井上光晴の娘さんだそうだ。

荒野というのは本名で

お父さんがつけたらしい。


ひどい。


本書はイタリアンレストランを舞台に、

イケメンシェフが手当たり次第に女遊びを楽しむというとんでもない物語(笑)


不毛な男と、その不毛性に絡め取られる女たちが、楽しそう&おいしそうに描かれているところがいい。


このパターンだと、とかく女が被害者になりがちだが、恋愛に関しては悪い男も悪い女も存在しないというのがわたしの持論である。


ただそこに、愚かな人がいるだけ。

恋愛というのはそもそも愚かなものだし、

どんなに賢い人も、

その場面ではうんと愚かになる

というのがいいのだ。


それでいて、ここにはそれぞれの人のおかしみや魅力が詰まっている。

食欲と性欲を無視して、

作為的に生きる人生の馬鹿馬鹿しさと

哀しみも。


無責任で不毛な人を

魅力的に書くって難しい。


井上光晴も迷惑だけど楽しい人だったかもしれないと、この本を読んで思う。

ひどい人を客観的に見るのに、

娘という立ち位置はいい。あくまでも自立した娘、という条件つきだが。


パートナーには、更にきついから、この境地にはなかなか立てないだろう。

荒野さんがすっかり好きになってしまった。



#本が好き #読書中毒 #井上荒野


*調べるとこの井上光晴氏。瀬戸内寂聴出家のきっかけとなった不倫の相手だったらしい。亡くなった後も、お母さんと寂聴さんの間には遺骨をめぐるトラブルがあったそうだ。このリストランテ・アモーレを書くまで、荒野さんの中にはかなり葛藤があったに違いない。でも、この人物像は独特で、ほんとうに素敵だと思う。


*おまけ恋愛の狂乱に関する超絶お気に入りブログ


by terasumonnmoku | 2018-07-30 21:07 | 読書 | Comments(0)
たくさんの人と関わっているので、
変遷も著しい。

今日はマインドセットを
変えたひと

と、

変えなかったひとの

明暗が

くっきりと
別れた日だった。

残酷なほどに。




幸不幸も、経済状態も
意識の使い方に激しく左右されるが、
特に大きな差が出るのが、病気。

命の危険がある。
だから真剣に
かつスピーディに、
 
頭の中身と
人、特に家族、
ほとんどの場合
パートナーとの関係性を
改めなくてはいけない。

できなければ
死んでしまう。

本人以外、それを
誰も止められない。


というわけで、
本日は素敵な本の紹介。


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ほぼ真理。

「本当の自分に出会えば
病気は消えていく」という
タイトルに痺れる!

まだの人は是非読んでみてね。
特に病気をやめたくなった人はぜひ。
おすすめ。

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健康繋がり。

日帰り入浴、
秋保温泉共同浴場♨️

入浴料、300円。
恐ろしいほどコスパがいい♡

仙台から車で40分ほどのところにある
鄙びた温泉だ。

飾り気はないけど
泉質はなかなか♪


by terasumonnmoku | 2018-07-12 21:54 | 読書 | Comments(0)


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[英雄の書]黒川伊保子著ポプラ新書刊


人工知能の研究者がひもとく、

脳にとって素晴らしい

成長の機会である、「失敗」の本。


読めば読むほど、

チャレンジすることの価値が増す。

ちゃんと挑戦して、

ちゃんと失敗することの価値が

ひたひたと押し寄せる。


また、「自分自身でいる」ためには、

孤高の時間が必要という。

脳は潜在意識によって、

「自分の」必要な情報だけ切り取るが、SNS上の情報は必ず誰かの手が入っている。

加工された情報にさらされていると、

「人の」価値観を取り込み、

自分を見失いがちになる。


というのは、大変説得力がある。

たまにぼーっとしなければならないし、

1人になることは重要だ。


「自尊心は揺るがない自我を

自覚する感覚だ。

自分がここにいて、これをすることに

深い意味があるという気持ち。


生きる方向性を決める大事なセンスである」


それは「ゆるせない」

ことによってできているのだそうだ。

ココ・シャネルは、

「女性が膝を見せるのは下品」

と信じていた。


ゆるせないミニスカート流行の後に

伝説となったシャネルスーツをつくった。

スティーブ・ジョブズは

醜いコンピュータをゆるせなかった。

だからパソコンを生み出した。


おそらく「創造」するためには、

なにがしかの対立概念が必要なのだろう。


思春期の子どもが、

親を否定しながら「自分」を形成していくようなものだ。


これはとてもエゴ(自己愛)に似ているが、

脳にとっても、世界にとっても、

結果と効果は全く違う。


「誰も理解してくれなくても、

自分が正しいと思ったことを、

自分のみならず他者のために

貫き通す気持ち」


が自尊心であり、


そのための努力を脳は

〔こんなにがんばってる〕

とは思わない。


ただ単に、そうせずには

いられないことだからだ」


翻って、私がゆるせないことはなんだろう、と考える。わたしは、人が、自分を否定して死んでいくのがゆるせない。


自分で自分を否定していた時間が長かっただけに、ことの外こたえるのだ。


それがどれほどまちがったことであるか、大事な人を通して教えられた時、わたしの自尊心はぐさぐさに傷ついた。


そして、自分に対しても人に対しても、

ただ本質の素晴らしさだけを、

全力で見つめる人になることを決めた。


残酷なことに、その時はじめて、

わたしは自立したのだ。


これほど悲劇的な形はいらないと思うが、

誰にとっても自尊心、

自分を立てるチャンスは、

大事なものが傷つけられた、

というネガティブな状況から

やってくるものなのかもしれない。


あと「世間を下に見る」ってのも

面白かった!


萩本欽一さんは、「嫌いだ」「だめだ」と言われて初めて、人の心を動かしたことになる、と言われたそうだ。快適ではないけど、そんなものなのかもしれない。


後、空間認知と身体制御を司り、直感、直観、つかみにも関与する小脳が活性化すると、免疫力が上がる。

という最近の研究についての話も

面白かった(^-^)


からだは連動して動いている。


読みやすくためになります。


絶賛お勧め中!!!!#本が好き #読書中毒 #図書館に住みたい


by terasumonnmoku | 2018-07-01 14:41 | 読書 | Comments(0)



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この世界に、アンビルドドローイングという絵の種類があることを、本書によってはじめて知った。


アンビルド、つまり建ててない。

建築家による、実際には建てられなかった建物の絵についての物語。


建築家の書いた文章が好きで、集中して読んでいた時期がある。藤森照信さんや、ガウデイやコルビジェや、ミース・ファン・デル・ローエ、エトセトラ。


都市や建築物を夢想することと、実際にそれを建てることの間には、かなりの飛躍がありそうで、わたしはそのパックリ空いた深淵に、特に魅了されるのだけど、おそらく筆者も、そうなのだろう。


話としておもしろかったのが、

愛を求め、まっすぐに愛を語った、

シャルル・フーリエの項。


理想的な農業共同体を夢想し、そこでの「異性間の結合方式」を三段階に分けて、互いの意思を尊重した、自由でフレキシブルな愛と性のシステムを説いたり、


食べても太らない、「ジャムやリキュール」の開発に努力を惜しまず、


同性愛とフェティシズムに敬意を表し、

家父長制を嫌悪した

フランス革命の時代の建築家である。


大真面目にユートピアの創造を夢見、

資金提供を募るがうまくいかず、

晩年は寂しかったようだが、


でも、そんな人生があったって、いい(^-^)

それが、建築家の夢想というところに、またまたぐっと、胸を掴まれるのだ。


建築を建てる。という

ロマンを形にする行為の途中で、

そのロマンのほとんどが失われてしまうなら、いっそ実現を望まないというのも

一つのあり方なのかもしれない。


だけど夢はいずれ誰かに影響を与え

今あるものの基盤となっていく。

気がする・笑


#本が好き #読書中毒


アンビルド・ドローイング

起こらなかった世界についての物語

三浦丈典 著  彰国社刊


by terasumonnmoku | 2018-06-24 22:49 | 読書 | Comments(0)

読書 日本という国

[目からウロコが落ちまくり]


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この国がどのような経緯をたどって、

こうなって来たか。

靖国参拝が、他のアジアの国にとって、どういう意味を持っているのか。


大人はもちろんのこと、

特攻隊に憧れ、靖国に通う

2、30代の大切な友達みんなに、

ぜひ、読んでほしい。

その上で自分の生き方を考え、

世界の人の思いもくんで行動を

選んでいってほしい。


あたりまえだけど、

国は、一人ひとりの人間でできている。

一人が変われば、

みんなが少しずつ変化する。


ひとは無力ではない。


子ども向けだけど、

とてもわかりやすく解説された

ニュートラルな本(^-^)


ニュースを読む為の土台の知識となります。絶賛お勧め中!#読書中毒 #本が好き


*日本という国

小熊英二 著 理論社刊



by terasumonnmoku | 2018-06-09 00:35 | 読書 | Comments(0)

読書 孤独をたのしむ力

<人生の「質」を上げる、孤独をたのしむ力 >

午堂登紀雄 著



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どうも世の中的な刷り込みで、


孤独。


に対して悪いイメージを持っていたらしい。


一人暮らしを始めるにあたって、

いろいろ対策を立てたんだけど、

しかし、1人になってみると、

これがまた、意外と快適なのだ。


好きな時に好きなところに居られるし、

時間の使い方も自由。


家族と居ても、寂しい時は寂しかったので、あまり変わらないかもしれない。


それどころか、自由かもしれない。


この本には1人で居ることの利点がたくさん書いてあって、そのそのほとんどは自立に関するものである。


自分の意思で自分の行動を決定すること。

大事なものと大事でないものを見分けること。選択すること。


その上で人との時間を楽しむこと。

人生を楽しむために、

孤独を楽しむ力は欠かせない、

という結論が納得できる本。


そういう意味で孤独をネガテイブに思うか

真に自分を生きる上で必要な

生産的な時間と捉えるかは

まさに自分しだい。



考えようによっては、

ネガティブな意味での孤独なんて

存在しない・笑


#読書中毒 #読書中毒 #孤独の楽しみ


by terasumonnmoku | 2018-05-05 01:37 | 読書 | Comments(0)

感じることば 黒川伊保子

河出文庫


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著者黒川伊保子さんは物理学科を卒業後、人工知能の研究を経て世界初の五感分析法を開発。マーケティング部門に新境地を開いた、と、経歴にある。


恐らく、共感覚を持った人なのだろう。




独特の言葉の使い方。


スペシャルな文章。




一つ一つの言葉に、色と匂い、触感と、異なった重みがある。


読むと、おいしいデザートを食べているような、気持ちになる。




不思議な感覚。


11歳の一人息子に、脾臓が二つある奇形が発見され、問題がないことを確認すると、その事実に愉快になる母。




「疲れると、すべての存在を水の波動に変えて認識してみる」


この感覚、同じことをよく考えていたのでわたしには理解できるが、他の人にもわかるものなんだろうか?


いわく、「すべては水を取り込み、水を失う反復運動に過ぎなくなる」

そう思うとこの世界は極めてシンプルになるのだけど。


共感覚を持ったすべての人に。

そして、程度のひどいエンパスの方にもぜひ・笑


わたしたちは自分の言葉をストレートに紡ぐと、その場の文脈を逸脱してしまいがち、という共通の困難を抱えて生きている。人と適切なコミュニケーションを取るのがとても難しい。


それがなぜ伝わらないか。

それについてどう考え、

どう対処して行くかが、

書かれた珠玉のエツセイ。




また、定型発達の人が読むと

共感覚という感覚の一端を感じることができるだろう。


詩的な世界に住んでいるわたしたちは、人と関わるのにいちいち

コツが必要である。


最初はコミュニケーションが成立しない理由がわからないので、

とても傷つく。特に子供の頃は。


不自由だ。


しかし、欠落なのか、充足なのかわからないその部分を1つの個性と捉え、

社会での用い方を学習すると、


著者のように生きる上で

非常に有効な武器として、

使うことができるようになる。


いろんな人がいるから

この世界は豊かだ^_^


by terasumonnmoku | 2018-04-28 02:22 | 読書 | Comments(0)

読書 武士道 新渡戸稲造

<武士道>

新渡戸稲造講談社バイリンガルブックー


花巻の新渡戸稲造記念館で購入。

本書は、1899年アメリカで初版出版。

原文は英語。


爽やかな本である。

武士道についての真摯な解説と、

武士道をもたらした文化に対する誇りがまっすぐに伝わってくる。


そこに三島由紀夫的

ナショナリズムの匂いがない。


本書は欧米の、

日本人理解の基礎となり

サムライのイメージアップに、

多大な貢献をした書籍である。


アジア人差別花盛りの中、それだけのことができたのは、欧米や騎士道を持ち上げる書き方のうまさもさることながら、著者が欧米の女性を妻とし、キリスト教徒であったことも大きく影響しているに違いない。




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封建主義には、様々な弊害があったことは事実だが、良いところもあった。

キリスト教の優れた点は一人一人の人間が創造主に対し責任を負っていると考える所だが武士道も、主君(や女子の場合は夫)を通じ、より大きなもののために、自らを差し出すようなところがあった。


等、欧米人のプライドをくすぐる書き方がなされている。


武士は、教養や思想も大切にした。しかし、机上のみの学問は「論語読みの論語知らず」と言って馬鹿にされた。孔子孟子と並んで武士の精神的支柱の1つであった朱子学を継承した王陽明の


「天地生成の主宰、人に宿て心となる。ゆえに心は活物にして常に照々たり」



という言葉を引用し、新渡戸は新約聖書とよく似ている、と書いている。まことにわかりやすく、これは普遍的な「真理」を語る言葉である。


と同時にこうしたバックグラウンドがすでにあったために、日本の近代化にほとんどキリスト教は役に立たなかったこと。


また幕府崩壊、神道の衰退とともに、武士道の未来が閉ざされ行くことを、著者が危惧していた記述がある。事実武士道はすたれ今は見る影もない。



ナショナリズムの台頭は、時代の必然だったかもしれない。しかし、誤解されがちだが、武士道は、決して闘争をもって最善、是とするものではない。


武士にとって重要なその闘争のかげには別の本能が潜んでおり、


それは愛だ。



と新渡戸は言う。


そしてキング牧師が登場する前の時代の国際連盟で、人種差別の禁止を訴え、世界の恒久的平和を実現しようとした。


「柔和なるものがこの地を継ぐ」



という予言を、

新渡戸はこの本の終わりに引用している。

封建日本の精神は失われ、

武士道はいまやかき消えても、

本当の誇りという、

その残り香は残っている。


香りはわたしたちの心にしみつき、

その誇りを刺激し続けるだろう。


まことの誇りは


他者を傷つけ、貶めるためではない。

支え合い、助け合うため。


愛のためにある、と。




武士道は、荒々しく、

自己の権利のために闘争を正当化するような物語ではなかった。


すべてのひと、すべての国々と、

違いを超えてともに手を取り、

歩みを進めて行こう。

と言われているような本だった。


わたしたちにはそのための、

ちからがあると、

全世界に向けて、120年も前に

彼は言っていたのだ。


#武士道 #新渡戸稲造 #日本の精神#読書中毒 #本が好き


by terasumonnmoku | 2018-04-14 21:27 | 読書 | Comments(0)

真理セラピスト・らくがきすと・即興ピアニスト+社会活動家(過労自死遺族/東北希望の会代表)幼少時より、生と様々な死から多くのことを学んできました。11年のセラピスト経験があり、仕事ではいのちのすばらしさについての、エナジーーワーク的なセッションやワークをしています。頭を現実的に使いながらメルヘンな世界を実現させていきたい。社会問題、スピリチュアルな仕事や宇宙のこと、日常について書いています。


by terasumonnmoku