人気ブログランキング |

映画19.蜜のあわれ

すごい映画。



プロットがおもしろいし、
石井岳龍監督も最高。
とくに主演の2人、
大杉連も二階堂ふみが
素敵すぎる(T ^ T)

室生犀星がシュールレアリスム作家だったなんて
知らなかった(´;ω;`)
人生の面白さの一部を
知らずに死んでいくところだった。





どおりで読みかけの「庭」が変だったはずだ。
これは、室生犀星で
唯一持っている本なのだが、
読んでも読んでも庭の
微に入り細に入る描写ばかりで
全然事件が起こらない。
それで嫌になり放置して、もう数年になる。

あの庭の隅っこには
こんなにコケティッシュな金魚(二階堂ふみ)
がいたとは!

そして大杉連。

衰え行く初老の小説家が
諧謔的おかしみに満ち
もう、たまらない。
一人フェリーニのようだ(T ^ T)

本人曰く、最後の性交?を金魚に邪魔され
罪のない女を押しのけ
地団駄を踏んで怒る、
その小児的身勝手さ。
室生犀星自身のことなんだろうけど
ほんとよく書けるなあ。

小説家は性格が悪い。
と常々私の先生は言うけど
最近(まあ大人になったので)その意地悪さが
わかるようになってきた。

で、そのあわれな大杉が
もう最高なのだ(T ^ T)
これは特に男性は
身につまされるのではないだろうか。。。。

二階堂ふみのダンスも
ほんとにいい(´;ω;`)

このひとは宮崎あおいを土臭くリアルにしたよう。
文学の香りが豊かに漂う。
どんどん見たくなる魅力的な女優さんである。

石井監督最後まで初めて見たが
ほんとにおもしろい。
(パンク侍切られて候、を
以前ツイッターの無料公開で見ていたんだけど
なんと!ラスト20分前に無料公開時間が終わった

パンク侍も楽しみ!

映画19 蜜のあわれ 室生犀星原作 石井岳龍監督
大杉連、二階堂ふみ 2016、日、105min  

俳優 大杉連さんは 2018
2.21 心不全のため急逝されました。
心より、ご冥福をお祈りいたします。



by terasumonnmoku | 2019-04-08 15:24 | 2019映画 | Comments(0)

映画15.博士の異常な愛情



正確なタイトルは

博士の異常な愛情 または私は如何にして心配するのを止めて水爆を愛するようになったか
Dr. Strangelove or: How I Learned to Stop Worrying and Love the Bomb

1964年に公開された
スタンリー・キューブリック監督の映画である。
核による世界の終わりをテーマにした
ブラックコメディ。

キューブリックには、ほかに
2001年宇宙の旅、時計仕掛けのオレンジなどもあり、いずれも好きな作品。


登場人物のキャラが
濃くて、どうしようもないくらい
立っている。
いるよなぁ!こういう人。

のオンパレード。

その中でもピカ1なのが、



ナチスドイツシンパで、
挙動不審なストレンジラヴ博士
&
常識的なマンドレイク大佐
&
そこそこ普通な、
マフリー大統領
の、
3つの役をこなす、
ピーター・セラーズ。
同じシーンに二役で出てくるが、
別の人間にしか見えない。
ピーター・セラーズって、
すごい俳優さんだったのね。


飛行機の飛行シーンの映像が、好き。
ブラックコメディと書いてあるし、実際そうだし、だからこそキューブリックが大好き。

なんだけど、この感覚は全然特別ではなく、政治の世界とか引きでみると、まさにこんなもの。
現実には大した秩序も、整合性もない。
全体で見ると、みんなの努力により、
とりあえずなんとかなってるだけ。

それを私たちは予期せぬ不幸を
自分で体験した時に強烈に感じる。
平安な現実って案外バーチャルなのだ。
(だからこそ日常が愛しい)




最後の水爆のシーンの音楽がまた良かった。後世のエヴァンゲリオンの、宇多田ヒカルのFLY ME TO THE MOON  につながっていくものを感じたのでした。



映画15.博士の異常な愛情 スタンリー・キューブリック監督 ピーター・セラーズ、ジョージ・C・スコット 1964.米・英、93min

by terasumonnmoku | 2019-03-17 22:02 | 2019映画 | Comments(0)

映画9. そらのレストラン

「ぶどうのなみだ」「しあわせのパン」
に続く、大泉洋主演の北海道シリーズ三部作。



c0195362_14320367.jpeg

舞台は函館にもほど近い
「せたな」町。

大泉洋は海の見える牧場で乳牛の世話と
チーズづくりに邁進する
牧場主 亘役。
東京から打ちひしがれて逃げてきた
妻のことちゃんと、小さな娘と
しあわせな三人暮らしをしている。

そこに、しきりにUFOを呼ぶ漁師や、身体にも、地球にも優しい農業を展開する仲間達が絡んでいく。

主人公には実在のモデルがいて、
せたな町ではリアルに今も「やまの会」の皆さんが
(UFOは呼んでないと思うが)
仲間で集い、力漲るような
おいしい食べ物をこしらえているのだ。

と思うと、それだけで
幸せな気持ちになる^_^

生きていくために必要なものは
おいしい食べ物と
ともに笑える仲間。

それが、厳冬の冬を越す勇気になる。

もと、北海道人同士で行ったので
水平に降る雪や
どうしようもない北海道っぽい会話に
めっちゃ受け

泣いたり、笑ったりしながら
大忙しで見た。

そらのレストランに
食べに行きたい♡


2019.2月現在上映中。
心温まる、とっても素敵な映画です!!!
ファミリーでも、安心して見られます。

春休みにぴったり^_^

映画9.そらのレストラン 深川栄洋監督、大泉洋、本上まなみ、岡田将生、2018.126min MOVIX りふ








by terasumonnmoku | 2019-02-05 20:16 | 2019映画 | Comments(0)

映画1~3.スター誕生

昨年末

レディ・ガガの
「アリー スター誕生」を見た。

レディ・ガガのキャラクターが好きで
音楽も相手役も悪くない。

なのに、入り込めない。

おもしろいのに!



c0195362_21164767.jpeg

その理由が知りたくて

1954年、ジュディー・ガーランド版と、
1976年、バーブラ・ストライザンド版を見てみた。

ある女性が男性大スターに見いだされて
自分もスターになる

という物語は
もとは37年のウィリアム・A・ウェエルマン監督による
トーキー映画が初版。
当時アカデミー賞を総なめにした。

54年版までは映画業界の話で
ノーマンはスター俳優だった。

76年版から音楽業界に変わり
2人とも歌手になる。

で、いろいろ比較して思ったのだけど
ガガは素晴らしいのだ。
素晴らしいのだけど、

問題その1.
相手役のブラドリー・クーパーが
あまりに健康的で
ヤク中でアル中の廃人には見えない。


問題その2.
ブラドリー・クーパーはミュージシャンというより
うたのうまいひとにしか見えず、
歌うことの必然性を感じない。

このひとは、エスターに出会ったとき
すでに音楽をやる主体である自己を失っていて、
その自分がゆるせなくて、自己破壊に向かう。
しかし人間性は純粋で音楽は大好き。
という設定なので

ここはできれば、並々ならぬ音楽性がほしい。

(54年度版は設定が俳優なので、あまり気にならない)

74年度版ではウィリーネルソンと並んで
国民的スターだったという
クリス・クリストファーソンの歌は
声のしゃがれ方から説得力があり、胸を打つ。
うまいという意味ではなく。
クリス・クリストファーソン自身も
アルコールの問題を抱えていたらしく
伝わってくるものがあって、切ない。

それにしても、ジュディー・ガーランド。
映画を見て、調べて、びっくり。

映画では、ダメ人間の夫に尽くす役柄だったが
実生活では、本人がアルコールと薬物の問題を抱え
この映画も、遅刻欠勤が多く、そのせいで多大な制作費がかかっていた事。

それは13歳小津の魔法使いで銀幕デビューした時
当時は害がないと信じられていた覚せい剤づけにされたことがきっかけであり、
生涯薬の影響から逃れられなかった事。
その影響か娘のライザ・ミネリにも及んでいること。

にもかかわらず
「スター誕生」の中のジュディ・ガーランドは
生き生きとした魅力に充ち
輝きを放っていること。

などなどに圧倒され、
いろいろ思うとレディー・ガガの「スター誕生」が
すっかり影薄くなってしまったのである。

それでも、ラストシーンは
ガの最新作が
一番好きなので
この「スター誕生」は
作られるごとに輝きを増す
不思議な脚本であるのかもしれない。

同じストーリーを
三本連続で見るのはおもしろかった(๑'ᴗ'๑)
映画好きな人にはお勧め。


1.アリースター誕生
ブラドリー・クーパー監督 レディ・ガガ。ブラッドリー・クーパー、
アンドリュー・ダイス 2018.米.136MIN フォーラム

2.スタア誕生
ジョージ・キューカー監督 ジュディー・ガーランド、ジェイムズ・メイソン、
ジャック・カーソン 1954.米.181MIN

3.スター誕生
フランク・ピアソン監督 バーブラ・ストライザンド、クリス・クリストファーソン
ゲイリー・ビジー。1974.米.140MIN










by terasumonnmoku | 2019-01-18 21:13 | 2019映画 | Comments(0)

幼少時より、生と死から多くのことを学んできました。HSPによる摂食障害、自傷、パートナーの過労自死を通し、生きるための哲学を徹底追及。大切な家族やたくさんの仲間たちとの、しあわせに生きる毎日、スピリチャルな仕事や、社会活動、宇宙のことについて書いています。